峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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地域って 誰のことなんだろう

2006年05月29日 | 暮らし
「地域一体で子供守ろう」 警察庁長官が訓示 (朝日新聞) - goo ニュース
子供が犠牲になる事件が起きるたびに繰り返し言われてきました。一見、いかにももっともらしい話のように思われます。
しかし、「地域一体で子供を守ろう」というけれど、「地域一体」って何なのでしょう。

佐々町の青少年健全育成会で子供を守るためにどんなことができるのかを話し合った際、お年寄りの散歩を子供の下校時刻に合わせてもらえないだろうかという意見が出ました。居合わせた老人会長は、やんわりとお断りになられました。
民生児童委員協議会の定例会の中でも、委員から同じように老人会にお願いしてはどうだろうという意見が出されました。

私たちは、どこでどう間違って、このようにあきれるほどまでに身勝手になってしまったのでしょうか。
テレビで見る限り、子供を守ろうと実際に行動を起こしているのは高齢者の方々だけではないのでしょうか。
訓示をたれている警察庁長官は、お住まいの地域でいったいどれほどの子供を守る取り組みをされておられるのでしょう。

お人の好いご高齢者もいらっしゃるようですが、さまざまな場面で国家や世間の冷たい仕打ちに悔しい思いをされてきた、また、しておられる高齢者がいらっしゃいます。
都合のいいときばかり、私たちを利用しようとするとご立腹のご高齢者も少なくありません。

「地域一体で子供を守ろう」と訓示をたれる前に、やらなければならないことが警察には、あります。
警察官・警察署の不祥事が後を絶ちません。その警察の一番エライ人が「地域一体で子供を守ろう」だなんて、よく言えるものだと不思議です。

警察ばかりではありません。「地域で子供を守ろう」と言いながら、その地域を壊してきたのはだれでしょう。「地域で子供を守ろう」と言いながら、その子供を傷つけ続けているのはだれなのでしょう。

私は、よく考えてみなければなりません。

写真は山椒【さんしょう】の若葉です。酢味噌に、すまし汁にと旬の風味を楽しませてくれます。

コメント (1)
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