午前中に佐々中学校の入学式が行われ、出席した。
男子74名、女子61名の計135名の子供たちが中学生として新たなスタートを切った。
中学校の入学式と聞いて、自身のことを思い出す人の多くは若者だろう。私くらいの年齢になると、既に自身の入学式のことなどすっかり記憶から抜け落ちてしまっている。小中学校の入学式や卒業式で子供たちの様子を見ながら思い出すのは、私の子供たちの未だ幼かったあの日のことである。
それにしても、校長の式辞や教育長の告辞は何故あんなにも紋切り型なのだろう。
「自ら進んで学習に励め」「自主性が必要」「根気が大切」「心身ともに鍛えよう」等々と百年一日、お定まりの言葉が並ぶ。しかも、ほとんどの子供の実態とは程遠く、言われることが出来ないから悩み苦しんでいるのにだ。
肝要なのは、美辞麗句を並べ上げ、そつなく式辞・告辞を読み上げることではなく、何故、自ら学習に励むことが大切なことであり、何故、自主性が必要なのか、はたまた何故、根気が大切で、何故、心身を鍛えなければならないのかを説く共に、どうすれば、それらを身に付けることが出来るようになるかを、丁寧に語りかけることだろう。
時代が変わっても変わらない、変えられない。