アメリカジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで行われていた今季メジャー初戦となる賞金総額約11億円・優勝賞金約2億円のマスターズで、3日目終了時点で首位に2打差の3位と日本男子初のメジャー制覇を狙える好位置につけていた松山英樹選手だったが、最終日73とスコアを伸ばすことができず4日間通算イーブンパーで結局7位という成績に終わった。
10日付の最新の世界ランキングで、松山選手は前週から1つ上がって13位となった。ちなみにランキング1位がジェイソン・デイ、2位がジョーダン・スピース、3位がロリー・マキロイとお馴染みの選手が続く。その他、ババ・ワトソンとかリッキー・ファウラーなどの強豪選手がひしめく。
しかし、ランキング上位の一部の選手が勝利を独占しているのかというと、それはそうでもない。今回優勝したダニー・ウィレット選手は先週までのランキングが12位と松山選手と変わらない。また、ウィレット選手は、28歳にしてPGAツアー初優勝すると共にマスターズのグリーンジャケットに袖を通す夢が叶った。彼は優勝インタビューに、誰かが優勝できるこの大会で、今日は僕に運があったと答えている。
ゴルフに比べ、ランキング上位の選手が圧倒的に強いのがテニスだ。世界ランク1位のジョコビッチ選手は昨年のマスターズからマスターズ4大会連続で優勝していて、今年はBNPパリバオープン、マイアミオープンでタイトルを獲得している。
そのジョコビッチ選手を筆頭にフェデラー、ナダル、マレーの4人の選手はビッグフォーと呼ばれている。男子プロテニス界において突出した成績を収めているからだ。
錦織選手は、このところランキング6位をキープしている。単純に世界ランクだけを比べれば、ゴルフの松山選手より錦織選手の方が上だ。しかし、先のマイアミオープン決勝での対ジョコビッチ戦完敗に見られるよう対ビッグフォーの勝率が極端に悪い。歯が立たないと言えるほどだ。全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープン・いわゆるグランドスラム優勝までの道のりは残念ながら果てしなく遠いように感じる。
いずれにしろ、世界を舞台に活躍する2人の若者のこれからが楽しみだ。ライブで彼らのプレーを観戦出来るのは嬉しいのだが、生活のリズムが狂ってしまうのは困りものである^_^