私たちの町では、町内会長連絡協議会が先導役を務め住民が主体となり、全ての町内会で自主防災組織を作り上げることができた。現在、それぞれの町内会で防災について独自の取り組みを行っている。
しかし、せっかく作り上げたその組織を機能させることが出来ずにいる町内会もある。そこで、かねてより町長との意見交換会の席などで、町を挙げての避難訓練等をしてもらえないだろうかと行政へ協力を要請していたのだが、昨年中頃から担当部局の課長が理解を示してくれるようになり、少しずつ話を詰めてきた。
そして、14日の町内会長連絡協議会の会議を前に、自衛隊に協力を取り付けての避難訓練を実施することを前提に、先ず町内会長連絡協議会で自衛隊への視察研修を行うということで合意し、14日の会議でみなさんに承認をいただき日程を決めるというところまでこぎつけ、当日の会議に臨んだばかりだった。
それは、その夜の懇親会の二次会の席「クィーン」で、役場の若手職員たちと話をしている最中のことだった。全員のスマホから緊急地震速報のメッセージと異様な警告音が店内に鳴り響き、不気味に建物も身体も揺れた。
この度の熊本県を震源とする地震では、甚大な被害が出ているようだ。断続的に余震も続き、今夜から明朝にかけて強い風雨が予想され、さらなる被害の拡大も心配されている。
不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈りする。また、ご家族を亡くされたり、親しい方を亡くされたりしておられるみなさんや、避難生活を余儀なくされておられるみなさんの心中を察するに、おかけする言葉も見つからない。どうか希望の明かりを灯し続けてていただきたいと願うばかりだ。
日本の各地で発生している地震が、私たちの町に限って起こらないとどうして言えるだろうか。決して他人事ではない。