絵理子さんは、朝から隣町のおばあちゃんの家へ帰省の挨拶に出かけました。
おばあちゃんは絵理子さんが大好きです。今か、今かと帰省を心待ちにしていました。
絵理子さん、今日は半日、おばあちゃん孝行でした。
2003年8月14日(木)記
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既に、その頃には私の父は亡くなっていた。
その後、絵理子さんをこよなく愛したおばあちゃんも彼方へ行ってしまった。
そして今、私があの頃のおばあちゃんの立場にいて、絵理子さんの子供たちが訪ねて来てくれるのを今か、今かと心待ちしている。
人は順番に役割を担い、やがて人生での役割を終える。
女房どのと子供たちのおかげで、十二分に父親役を楽しむことができた。
今は、やはり女房どのと子供たちのおかげでおじいちゃん役を楽しませてもらっている。