夕方になってから買い物に出かける。夏至から1ヶ月。少し日の落ちるのが早くなった気がする。湘南は夕方は幾分涼しい。生活に余裕があるわけではないが、料理はほとんどせず、お惣菜を買いに出る。間取り上、火を使うと狭いリビングが暑くなるし、身体もまだきつい。もう無理はしない。わが主治医は「今度はさすがに懲りたらしい」と思ってにんまりしているかもしれない。
昨日から、机の引き出しやらを整理している。きれいになると気持ちがいい。忙しくて未整理だった書類がストレスだったようだ。今日は大事なものを棚に入れてタイトルまでつけられた。これで、なにかあっても大丈夫だろう・・・。そういう人ほど長生きすると言うが。昨夜、NHKNのプルフェッショナルで「遺品整理士」を放送していた。孤独死や突然死の遺族とのやり取りが心に残った。我が家もまだ、母の遺品はそのままだ。そんなことを考えていると、眠れなくなった。
何時間でもない整理作業の中で遺族に寄り添い、思い出を探し、心の区切りや希望へと導いていく。そうだ、悲しみに寄り添うよりは、ほんの少しでも、灯りを悲しんでいる人の心に灯せたら と思った。特にかけがえのない人をなくした人に、大事な人のなにかを感じて、これから生きていく力が少しでも湧いてくれば・・。もちろん、遺族のためだけでなく、病気や介護に悩む人に、暗くつらいものではなく、少しでも明るい光を見つけてもらえたら・・・。
母の介護の書類、入院や葬儀の書類、私の交通事故や入院の書類は今日、最低限必要なもの以外は全部廃棄した。「マイナス」のものを手元に置きたくなかった。私の周りには「プラス」のものだけがあってほしい。
夕飯のお茶を持って仏間に入った。桜の下の母の写真としだれ桜の写真がとてもきれいに見えた。