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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

深くしずむいいおんな

2019-11-21 19:12:40 | 日記

今朝も冷え込んでいた。9時半にKさんが迎えに来る。木之本の駅にまちあい文庫というものがあって「あいたくて書房」の彼女が長浜市に申請して作ったのもだ。1度電車の待ち時間に利用させてもらった。電車は1台逃すと1時間ない。本が古いので気になっていたが、住所も本名も書かずに貸し出すというのもすごいなぁ と思った。本を借りる前の4月桜の時期に彼女に出会った。井上靖の『星と祭』の復刊を企画していた。医王寺の十一面観音ツアーの企画に参加したときに、木之元の駅に迎えに来てくれた人だった。素敵な人だなぁ と思った。

10月の終わりに本が復刊して彼女が届けに来てくれたときに、あいたくて書房の待合室に本を寄付したいとお願いした。それがやっと今日叶った。彼女は母親でもちろん妻であるが、その感性の鋭さには驚いた。たぶん、根底に流れるものが似ているのだろう。食器や家具などもほしくなるようなものばかりだった。

なんとなくこひの話も出てきた。思い出すこひは案外少ないということになった。最近、つくづくそう思う。いわゆる、未完のこひが心に残っている。未完とはなんぞや なのだが・・・。想いは通じているが進まない(進めない)こひだろう。わがこひが大半を知る親友は言う「あの世で結ばれますように」と。「全部結ばれたら、えらいこちゃよ」と私。

Kさんがこの年齢のこひの話をしてくれた。「昔のようにメラメラ燃えていかないけど、静かに深く沈むのよね。」思わず「そうなのよね!」とうれしくなった。彼女がうっとりとした表情で、コーヒーを飲んだ。ああ、いい女だなぁ!

コメント
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