5時を過ぎても外が明るい。日が延びてきた。暖かく過ごしやすい日だった。2月2日が今年は節分だというから、暦の上では春が近くなる。昨日、ベトナムにいる弟からひさ~ぶりにメールが届いた。大雪ではなく春の陽気になってしまった。繊維関係の工場で管理を任されているようで、日本が暇だと暇だという。気分がよさそうなメールだ。誰でもそうだろうな。忙しくキリキリしていたら気分のいいメールなんて書けない。いや、メールが書けない。のんびりしているらしいが、いつ帰国できるかはわからない。
ぶろぐで「素顔の幸福」が読まれているらしい。向田邦子の「幸福」からの引用だ。このドラマが好きだ。特に岸恵子と竹脇無我の関係が胸に深く残る。岸恵子の演じる組子は竹脇無我が演じる数夫の兄と付き合っていたが、エリートの兄は出世のために組子を捨てて重役の娘と結婚する。その時に組子と数夫は1度だけの間違いをおかす。数夫は組子の妹素子と知り合い結婚に進もうとするが、組子を忘れられない。そんなストーリーだ。
数夫のセリフに「一度だけの間違いでも真実は真実だ」がある。私にはなにかそれがずっと心に残っている。(べつに1度の間違いをおかしたのではないが)「真実」は残るのだ。そして、それは消すことが出来ないのだ。私は消さずにいてよかったと思っている。
もう一度おさらいです。心の糸が繋がっていた真実のしあわせです。
『素顔の幸福はしみもあれば涙の痕もあります。思いがけない片隅に、不幸のなかに転がっています。屑ダイヤより小さいそれに気がついて掌にすくい上げることのできる人を、幸福というのかもしれません』