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一隅を照らす

2021-01-30 14:26:35 | 日記

大家さんの屋根の雪は10センチ以上積もっている。窓を開けておくと明るい。今は気温が高いのか降っても積もらない淡雪がむなしく降っている。鳥たちは餌が見つからないのか声を掛け合ってるようだ。

手芸用品を買いに出かけた。途中の八幡様の境内を通ると、燈明が見える。雪が舞い散るなかの、その灯りは比叡山延暦寺の「一隅を照らす」という言葉を思い出させた。「一隅を照らすもの、 これ、国の宝なり」は最澄の言葉だった。根本中堂で見る不滅の法灯を静かに見た時間を思い出す。今、このような言葉が必要なのではないだろうか。

確かに、生活保護は最後のセフティーネットかもしれない。それを受けずに済むならと最後のプライドで生きている人に安易に「最終的には生活保護がある」と言っていいものだろうか。受ける権利があるのですからそれを遠慮なく受けてください というのではないだろうか。昨夜、大阪のNPOが路上の寒さの中で野宿している人を何回も訪ね、住まいの確保、そして生活の安定を勧めていた。頑なにそれを拒む人を何回も訪ねてまわる。「一緒にやっていきましょう」というスタンスだ。胸が痛んだ。

病気にならば、もう生活保護しかない と言ってぎりぎりの生活をしている女性を知っている。そのほうが楽ではないか と言われても、いや、まだ生活はできる という。

だれがこのコロナ禍を予測しただろうか。医療現場や介護現場の過酷さ。突然仕事をなくし、生活が困窮すると予測しただろうか。「自他同心」今年の比叡山からの言葉だ。「先ず他人を思いやり、身体は近づかなくても、心と心を近づけて「心を同じくす」「同心」を心がけましょう。」だった。

他人を思いやったと言えない言動が多すぎる気がする。今日の淡雪のようにむなしい。

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