寒さが緩んだ。空気が何となく春の気配がする。あと1ヶ月半もすれば暖かくなる。1日でもこんな日があるとほっとする。NPO関連の写真の整理が意外に早く済んで、2階の部屋もすっきりした。(何日続くやら)
昨夜読んでいた、「愛別十景」という本に宇野千代の話が出ていた。ある程度知ってはいたが、すごい男性遍歴だ。これを「恋多き女」言っていいのだろうか。ちょっと違う気がする。単なる淫乱の男好きとしか言えない。ただ、それを肥やしに文学として完成していったことだろう。しかし、さほど美人でもないし、積極的に口説き落としたのだろう。もちろん、お相手も女性とのうわさが絶えない人だ。今よりもはるかに世間が寛容だった気がする。
うわさはどう広がったのか?SNSもない時代に。口から口へだろう。単なる憶測はあるだろうが、誹謗や中傷というというかんじではない。宇野千代の場合は、節操もない という感じだが、小説家にしても歌人しても文学なり歌を通して深い仲になることが多い。そういう時代だったのだろうなぁ。まぁ、男も女も堂々としていた。
この後に来るお話が「河野裕子とその家族」だ。これは清涼剤になるだろう。
「相槌を打つ声のなきこの家に気難しくも老いてゆくのか」(永田和宏)