空と湖岸の堺がわからない灰色の世界だ。明るいブルーの琵琶湖もいいが、この墨絵のような琵琶湖も好きだ。今日も雨が降っている。体力も持ち直し陶芸に出かけた。彦根の街は閑散としている。ひこにゃんもお暇だろうな。くまモンも暇なのだろうか。
これはちょっと気障な言い方かもしれないが、陶芸も「愛情」だと思った。今は、コーヒーカップを作っている。2個目にはいった。同じものを6個くらい作るとコツを覚えるし、ほかの作品にもつながる。手ろくろで作るので、土を延ばして紐を作る。それを筒状に積んでいく。その後、削ってコーヒーカップの形にしていく。先生もずるいと思うのは、その削り方を少しずつしか教えてくれない。段階があるのだろうな。削る角度や方向は微妙だ。今日は何か作っていて気持ちが違う。
最後に底の高台を作っているときにわかった!「先生、陶芸も愛情ですね!」と。先生は嬉しそうだった。丁寧に削り出しながら、そうだ!料理を作って材料を刻むときに似ている と思った。丁寧に、丁寧に、食べる人のことを考えて作るのと同じような感覚だった。先生は「だから、エネルギーがないといい作品はできないんだよ」と言われた。ごまかすことなく一つ一つ愛情をこめていくしかない。
今日の作品は95%一人で仕上げた。おばさん満足だが、家に帰って1時間ほど昼寝をした。(笑い)愛情の補給だ。