今日は草津へNPOの用事で出かける。約1時間、本を読みながらになった。それでも、飽きると外を眺める。草津は駅の近くは都会だ。何しろ、デパートがある。帰りの電車で、米原を過ぎるとやはりほっとする。この田園風景、伊吹山、そして琵琶湖がいいのだ。今日も墨絵のようにきれいだった。
それでもこの地に来て2年、仕事は都会のほうがやりやすいと思う。お互いにWIN/WINならOKで、そこから信頼や尊敬の関係ができてくる。どうも、この地のビジネスにはほかの少しどろりとしたものが入るような気がする。それは地方都市のよさなのだろうが、さばさばした中にもある信頼というビジネスのほうが私としては好きだ。それと都会はやはり情報が多いし、早い。正しくは情報が伝わってくるスピードが違うというのだろうか。おそらく、(地方を差別するのではないが)都会から地方都市へ動いた人はそこにあるなにか土の匂いのするような根深い慣習に悩まされるのではないか と思う。
でも、私はビジネスをしていないのでこの地は大好きだ。この町は気取っていないし、職人や商人気質が強いので、人当たりもよくて親切だ。今日も茨城の92歳のおじちゃんから電話で、「本当にいいところへ行ったよなぁ」だった。おじいちゃんは琵琶湖哀歌を大きな声で、琵琶湖を見ながら歌いたい と言う。桜の咲くころに是非と返事をした。
でもねぇ、この地に来るには深い深い想いがあった。だから、安心してこの地で暮している。人生最後のあたりーだ。