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一夫多妻制のおんなたち

2021-01-19 17:43:08 | 日記

朝、屋根に残っていた雪はすぐに消えてしまったが、1日中霰や粉雪が舞って寒い日だ。暖まると暖房を消すが、すぐに冷えてくる。日曜日のイグナチオ教会のごミサのお説教をウエブで見た。若い助祭のお説教だった。このコロナ禍のなかで、キリスト者としてどこにどこにとどまるのがいいのだろうか というストーレートな投げかけだった。

さて、話は全く飛ぶが、昨日冊子に載せるエッセイで横浜の三渓園の思い出を書いていた。雪を見ながら、雪にまつわる話だ。三渓園の一角に「横笛庵」があった。このようなところに女一人住んでいたら、どれほど心細かろう と思った。冗談で、前世は大原の里で比叡のお坊さんを誘惑していたのかもしれない などと話したが、この庵を見ると、タヌキやらも出てくるだろうし、来る日も来る日も人を待つのはどんなにつらかろうと 思った。

ちょうど、瀬戸内晴美の「私の好きな古典の女たち」読んでいた。額田王から始まり、源氏物語の女性へと続く。この一夫多妻の通い婚の時代、言い寄られ、心を許し、子を宿し産んで、そして、いつしか一人さびしく暮らしていく女性の姿が、この横笛庵に重なった。昔は、通い婚はいいとか、〇〇の女(むすめ)などという母系家族もいいのでは と思ったが、父親が権力者でも、その人生はたいへんなことだろう。人の通わぬ庵で何をたよりに生きればいいのだろうか。

ここで初めに戻ろうか。どこにとどまるいいのか?それは「愛」のある所なのだろう。コロナ対策の批判をするよりも、私のとどまるところは年老いて(私もだが)健康に不安にも持ちながらもけなげに生きる人や仕事を失い必死で仕事探しをしている人や身も心も削ってコロナと闘う人たちに寄り添うことのように思えた。それはこの家からでもできることだ。

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