あたたかいお布団の中で、雨音を聞いていた。このまま半日いたいなぁと思う。寒い日だ。5月中旬の陶芸の展示会の作品が、ぎりぎり出来上がった。これから乾燥させて、ペーパーをかけて焼きに出す。細かく彫った陶灯なので、乾かすときや焼くときにひびが入るかもしれない。あとは、無事を祈るだけだ。
郵便を出しにいくと、大家さんとお会いした。「ちょうどいいわ、O家の2番目に咲いた牡丹よ」と大きな真っ赤なボタンをくださった時だ。いつもは出てこないペニーが奥から出てきた。外に出ないようにして、吠えないのでなでてあげた。「この頃、ペニーは言うこと聞かないのよ」と大家さん。どうも原因は子分の猫のしんが自分よりも可愛がられているので、反抗しているらしいという。しんの寝床を占領したりして、なにかと意地悪をするという。ああ、それで私に甘えてきたのだなぁ。
犬も嫉妬するのか。前にもぶろぐに嫉妬を書いたことがある。嫉妬には2種類あって、ポジティブな嫉妬がジェラシー型で、ネガティブな嫉妬がエンビー型という。エンビー型は、相手の悪口を言ったり、足を引っ張ったりして、相手を貶め、自分を上にしようという嫉妬。この嫉妬が最近は多いのかもしれない。
嫉妬から解放されるには？私はマイペースだから、あまり嫉妬はしなかったが、一度火が付くとなかなか逃れられない感情だ。人を貶めるよりも自分を貶めてしまう。醜い自分がいやになる。それで、三者が同じ平面にいるから起こることと思うようになった。別の世界（価値観）に立つしかない。感情の昇華だろうか。その過程はけっこう厳しいが、違う次元に立てば、穏やかな世界になれる。エンビー型の嫉妬ぐらいマイナスのエネルギーはない。
犬も人間も愛情がほしいのだろうな。
