朝から晴れていたかと思うと、霰や雪で時雨てきます。風が強いので寒いです。2階で仕事をしているので1階はほとんど火の気のない状態、冷蔵庫のようになります。(暖房費節約です)今日は、あれとあれを作ろうと台所に降りて行っても、どうしよう?冷凍したものを解凍しようかしら?と思います。明日からはまた雪のようです。いままで経験したことがない冬になりそうです。
昨夜は、しっかり読書ができました。あらゆる感情を経験するような小説なので、満腹状態でした。でも、その一つ一つが若いころと違い処理していけるので、どの人物の生き方もそれなりに通過できた感じです。1989年ごろの日本を宮本輝はこんな状態では骨抜きの日本になっていくと言っています。人間は生きるにあたって、何等かの依りどころを持って生きているので、一体何を依りどころにするかで、ひとつの人生の方向も、その行き着く先も変わってしますと書いて、その「より何処るについて」考えてみようと提案しています。そして、この頃安っぽい不倫小説が流行っていたのか、「不倫てのは、命がけでやるもんだ」と、時代に外れた老人みたいにぶつくさ文句を言っているとあります。読み切って、「人としての依りどころ」を大切なレールとして生きてけばいいのだと思いました。
私たちが生きることを意識して過ごせるのは、わずか50年くらいでしょう。短い気がしました。だとしたら、その年齢年齢で、いかに寛容にさまざまなものを飲み込んでいけるかのように思えたのです。それが生き様なのかもしれませんね。それが青臭い生き方でも、わずか50年、生き抜くのが大事なような気がしました。貫かなくてはならないのは「真実」だから。