のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

クリスマスシーズン到来

2005年11月13日 22時28分01秒 | 日常生活
街にクリスマスシーズン到来。
久々の外出に加え、
「クリスマス」自体が大好きなのりぞうは
すっかり浮かれ気分でるんたるんたと歩き回っていました。

すると、高校時代の同級生に遭遇。

「何、にこにこ歩いてるの?」

・・・・え?にこにこしてました?

「うん。にこにこって言うよりにたにた?
 てっきり隣にいる人が友人で
 お話してるのかと思ったよ。
 確実にここと違う世界にいたよね?」

・・・そんなことありませぬ。
ちょっとクリスマス気分に浮かれてただけなのよ。
状況としてはかなり乙女なのに
なぜに「にこにこ」微笑んでるふうに、ではなく
「にたにた」と怪しげに笑ってるように見えてしまうのか、
そこが大きな問題です。

心配されてます

2005年11月13日 22時05分38秒 | 日常生活
ずっと風邪をひいていたため
部屋で過ごすことが多く、ブログ記事も
読書感想ばかりになってしまいました。。。

見事にバーチャル世界でのみ
生きていたこの二週間。
今日は同期と映画のため
久々に自転車に乗って
外の世界に出かけました。
いや、外はすっかり晩秋ですね。
空気がつめたい。。。

映画を見て、夜ご飯を食べているとき
クリスマスの話になりました。
今年のクリスマスは何を思ったのか
イブが土曜、クリスマスは日曜なのです。
微妙だよねぇ、、、
と妙に真剣に頷きあうふたり。

「そういえば、うちの課の先輩も
 ”あの子、このままやったら行き遅れる”
 って心配しとったよ。。。」

・・・・ちょっと待って!
のりぞう、その先輩とはお話したこともありませんことよ?
何故、そんなことを言われてますの?
のりぞうの何をみてそのような感想を?

と、頭を抱えていたところ
同期が有意義なアドバイスをくださいました。

「いや、お前見てても
 謎めいたところとか男っ気とか
 ちっともないやん。
 すぐわかるよ・・・・。
 もっとなぞめいたところを作ってみれば?」

・・・そんなにバレバレですか。

NANA

2005年11月13日 21時52分10秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 小松奈々は、彼氏と一緒にいたいがために東京へやってきた。
 大崎ナナは、歌で成功したい夢を抱えて東京へやってきた。
 新幹線の隣同士に座ったふたりの「ナナ」は偶然、引越し先の
 部屋で鉢合わせし、一緒に暮らすことに...。

■感想 ☆☆*
 まあ、こんなもんでしょう。という感想。
 原作を知っている人はみんなこの感想じゃないのかな。
 土台、漫画の映画化は無理なのです。
 小説にしろ漫画にしろ原作がある以上
 どうしても「がっかり」は存在してしまうので。

 がんばってることは伝わりました。
 ナナもハチもふたりの部屋も漫画のまま。
 特にハチのかわいらしさ、恋に生き過ぎてて
 つい自分中心になってしまう身勝手さ
 悪気なく常にハチなりに一生懸命生きている様子
 どれも原作どおり。宮崎あおいさんの笑顔がまたかわいい!
 ラブリーとはまさにこういう笑顔を言うんだろうなぁ。

 また、ナナ演じる中島さんも演技はうまいとは言えないものの
 原作の雰囲気がよく出ていました。
 ぶっきらぼうな物言いもナナへの無邪気な接し方も。
 話が進めば進むほど、彼女の体当たりの演技に
 引き込まれてしました。なんていうか、切ない表情が
 とっても似合うのです。 

 だがしかし・・・・。
 男性陣があまりにしょぼい・・・。
 まあ、ナナとハチふたり中心のストーリーなので
 仕方がないといえば、仕方がないかもしれませんが。

 ただどうしても訴えたい人がひとり。
 シンちゃん!まったく美少年に見えません!
 ていうか、未成年にも見えません!
 もうあまりのがっくりさに映画鑑賞中に
 肩を落としてしまい、同期から驚かれました。

 と、色々と文句を言ってはいるのですが
 ナナとレンの別れの場面には思わず涙が出るほど
 胸をしめつけられました。

 来年は続編が映画化されるそうです。
 その後も漫画で読んでいる私は、せめて映画だけでも、
 この爽やかな終わり方の二人でよかったのではないかと
 思ってしまうのです。。。

まだふみもみず / 壇ふみ

2005年11月13日 14時47分34秒 | 読書歴
■内容
 いろいろな国への旅、誰にも言えなかった恋、父・檀一雄との別れ。
 振り返るたびに顔が赤くなる、でもどこか切ない「出会いと別れ」の
 思い出を、しっとりとユーモラスに描く好評エッセイ。

■感想 ☆☆☆☆
 いつものエッセイよりも知性あふれる素顔が多く垣間見れる作品。
 他の国への思いをつづり、自らの恋についてもしっとりと
 語ってみせる。だが、気恥ずかしくなってしまうのか、
 ふと自虐的な文章をとりまぜてもみせる。
 まじめな文章運びでも決して難しくはないし、
 より一層の親近感を感じることができる。

左手をつないで / 高里椎奈

2005年11月13日 14時44分15秒 | 読書歴
■ストーリ
 ドルチェ・ヴィスタシリーズ完結編。
 31人だけが生きる世界の謎に迫る第1弾『それでも君が』。
 金寛(きんかん)、芦柑(ろかん)、竹琉(たける)、ジャファ
 ……彼らに起きた残酷で温かな物語を描く第2弾『お伽話のように』。
 そして完結編『左手をつないで』。シリーズ全10話の短編が
 最後につながり、謎につつまれた“ドルチェ・ヴィスタ”シリーズ、
 その衝撃の全貌が明らかに!

■感想 ☆☆
 実は高里さんの他の作品を読んだとき、かなり個性的な
 キャラクターに戸惑い、読み進めることができなかった。
 そのため、今回もかなり借りるのに迷ったのだが、この第3弾の
 裏に書いているストーリ紹介に惹かれ、借り出し決定。
 一見、ばらばらに見えて、最後に「すべてがつながる」お話に
 弱いのだ。

 まあ、そういった当初の興味はかなえられず。
 確かに全てのお話はつながったものの「衝撃」というほどの
 ものではなかったし、釈然としないものは残る。

 それでも、全てのお話を貫く空気
 ぴんと空気を張るような音がする寒い朝のような緊張感と
 その中に存在するやわらかい暖かさと脱力するような
 くだらなさ、すべてが混在するこの世界は好きだった。

 何より登場人物たちがそれぞれ「迷い」から抜け出し
 自らの未来へ一歩踏み出すことができる終わり方は
 清清しい。

お伽話のように / 高里椎奈

2005年11月13日 14時35分51秒 | 読書歴
■ストーリ
 ドルチェ・ヴィスタシリーズ2弾。
 希望は失望の後ではなく、絶望の先は仄かに見えるもの。
 約束の地(ユートピア)は求めても届かず、
 立ち止まっても訪れず、ただ全力を振り絞って歩き続けるうちに
 ふと刹那、立ち現れ、通り過ぎなければならないオアシスのようなもの。

■感想 ☆☆☆
 第一弾にも出ていたキンカンを巡る話ではあるものの
 その世界観も登場人物も第一弾とはまったく異なるお話。
 それでも第一弾の話を経て、ほんの少し変わることができた
 キンカンが第一弾とのつながりを意識させる。

 そして何より伝わってくる思いは同じ。

 ひとりでは生きられない。
 言葉にしないと気持ちは伝わらない。
 うまく言葉にできなくても
 伝えたいという思いさえあれば気持ちは伝わる。
 生きようという意志が生きていくためには必要。

 必死に、不器用に生きていく様は
 できれば周囲の人には気づかれたくない。
 けれどもそういった姿をさらけ出すことで
 得るものは大きいのかもしれない。

それでも君が / 高里椎奈

2005年11月13日 14時27分25秒 | 読書歴
■ストーリ
 ドルチェ・ヴィスタシリーズ1弾。
 生まれ落ちたばかりのキンカンと、彼を見付けた少女リラ。
 料理の上手なヴィオラと、人懐こいピアニカに、
 双子の兄弟シンとバル。家(ホーム)に住む6人を含めても
 世界中で31人の“小さくて大きな密室”。
 ひとつの悲劇がこのドルチェ・ヴィスタ(甘い景色)に
 潜む驚天動地の真実を暴く。

■感想 ☆☆
 ファンタジーの世界はそこに入り込めるかどうかにかかっている。
 だから1ページ目で駄目なときは最後まで読むこともできない。
 このドルチェ・ヴィスタの世界には無事に入り込むことに成功。

 小さな世界の静かな草原も節目節目に流れる不思議な声も
 そしてホームに住む6人が寄り添いあい、助けあいながらも
 抱える孤独も、手に取るように、自分が感じているように
 体験できた。

 人は誰でもひとり。
 思っていることは言葉にしなければ伝わらない。
 ひとりではさびしい。

 ごくごく当たり前のこと。そして普遍的な事実。
 それでも繰り返し、こういった物語を通して伝えられるのは
 当たり前のことを忘れてしまったかのような事件が
 続いているからかもしれないし、ただ単に
 私たちがそれらを、わかってはいても確認せずには
 いられないからかもしれない。

ぶらんこ乗り / いしいしんじ

2005年11月13日 14時06分30秒 | 読書歴
■ストーリ
 ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。
 声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。
 もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、
 この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。
 残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。
 ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。

■感想 ☆☆☆☆
 読み終わった後にあたたかい気持ちになるお話。
 冬の寒い日に暖かいストーブの傍でココアを読みながら
 ゆっくりと読み返したくなるようなそんな暖かさ。

 賢いがために、周囲の人から孤立していて
 孤独を恐れるがために、自分の賢さを隠して
 周囲のレベルに合わせて行動し、みんなの人気者の弟。
 人気者ではあるものの、本音で話せる友達はいないため
 闇を抱え続ける弟。夜にベッドで眠らず、
 庭の木のブランコで動物たちのお話を聞く弟。

 穏やかに生きる彼の表に見えない闇は痛々しい。

 彼の孤独に気づかずにいる姉。
 だが、姉は弟の唯一の救いとなる。
 弟にとって、必要だったのはわかってくれる人ではなく
 自分の孤独を忘れさせてくれる明るさ。
 彼とこちらの世界との架け橋となる無邪気さ。

 だとすると、人が幸せに生きるために必要なのは
 賢さではないのだろう。
 賢いがために気づいてしまう哀しさもあるのだろう。
 けれども、どんな悲しみも永遠には続かない。
 必要なのは悲しみから戻ったときに
 受け入れてくれる人。戻れる暖かい場所。
 それが家族であり、家庭なのだろう。

 大きな大きな愛の物語。