のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

幸せが潤びる瞬間

2005年11月15日 20時07分28秒 | 日常生活
高校時代の先輩と久々の飲み。
行ったお店は、中心地天神のすぐ傍、
春吉にある「ごちや」。

以前、先輩と同じお店で働いていた方が
今年の春に独立して開いた
まだまだ新しいお店です。

店内は春吉という土地にふさわしく
和の空間なのに小洒落た雰囲気。
ゆっくりくつろいで飲むことができます。
お料理もとっても美味しいのです。

何てったって、春吉という激戦区に
あえて出店した理由が
「腕には自信があるから」

・・・かっこよすぎます。
でも、こんなかっこいい科白を口にしたとは
思えない脱力感溢れる面白い店長さんでした。
そして、お料理もとても美味しいものでした。
今日の一番のヒットはだしまき卵。
ふんわりやわらかいだしまき卵にうっとり。
かんだ瞬間にだしが卵から潤びる感じ☆
心から幸せを味わいました。

・・・春吉という地名が
この幸福感を三割り増しにしているような気が
しないでもありませんが。。。。
普段、ひきこもっていると
同じ出来事でウン十倍の幸福感を味わえます。

またひとつ、滅びいく瞬間

2005年11月15日 20時06分39秒 | 日常生活
飲んでいる最中、先輩から
「ほとびるっていう言葉、使う?」
という質問を受けました。

ほとびる?
どこの方言ですか?

「いやいや、標準語。
 携帯の変換機能でも出てくるよ。
 潤うっていう字を使うったい。」

え?本当に?標準語?
知らんっすよー。
と、さっそくかちゃかちゃしたところ
本当に変換されました。

「潤びる」

・・・なんか悔しい。。。携帯に負けた。。。

なんでも「乾燥していたものが水を吸って
やわらかくなる。ふやける。」という意味だとか。

「ケイタロウは知っとったぞ。
 家庭で普通に使われとったらしい。」

・・・くっ。国語好きなだけに悔しい。
ぜひ日常生活で使ってみたい。。。

しかし、使える状況が思いつかん。。。
頭をひねって考えました。

例えば雨に濡れて。
「もう、髪がほとびっちゃった☆えへ☆」

例えばお風呂場に本を落として。
「きゃぁ!本が潤びってるぅ!」

例えばクリスマスケーキにオレンジジュースをこぼして。
「わぁ!ケーキが潤びった!」




どれもあまり嬉しくない状況です。
できれば、「潤びる」という言葉を使うよりも
クリスマスケーキを守るほうを優先させたい。

こうして日本語は少しずつ少しずつ
また廃れていくのです。。。合掌。

どうもいたしません / 壇ふみ

2005年11月15日 19時53分02秒 | 読書歴
阿川さんと出版された往復エッセイで
壇さんの文章を知った。
簡潔で読みやすく、コミカルな文章。
阿川さんの「悪口」を書くと筆が進む、と言いながら
嬉々として書いている「悪口」もお互いの信頼関係の上に
品のある文章で記述しているため、こちらも心置きなく
笑いながら読むことができる。
すっかりおふたりのファンとなった。
それ以来、おふたりのエッセイを見つけると
ついつい借りてしまう。

壇さんひとりで書くエッセイは、コミカルなのだが、
阿川さんと書かれているときよりも、
ほんの少し悲哀が漂う文章になっている。
女優として成功していながら、
私たちと同じようなことで悲哀を感じ、
哀愁漂う姿がテレビから受けるイメージと異なり面白い。
何より自らを客観的に見つめ、一言でばっさりと切る潔さ、
それでも失われない彼女の品のよさは私の憧れだ。