のりぞうのほほんのんびりバンザイ

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ペギー・スー 魔法の瞳をもつ少女

2005年11月16日 22時49分28秒 | 読書歴
■ストーリ
 14歳のペギー・スーは、魔法の瞳でお化けを退治する。
 その謎は誰もを知らない。家族も、友達も。
 そんな一匹狼の少女が健気にはちゃめちゃに涙しながら
 活躍する数々の冒険談。第一弾は、可愛い(?)相棒の登場!

■感想 ☆☆
 皆様、このあらすじ、ごらんになりました?
 カバーに書いてあるこのあらすじと表紙のポップな絵に惹かれて、
 ずっとずっと気になっていた本です。図書館で見つかったので
 即刻借りました。

 しかし。

 騙されてはいけません。このポップな表紙に。
 読み始めて、当初の予想とあまりに違う話の展開にびっくり。
 あまりの驚きに続きが気になって気になって
 本を手放せなくなりました。
 児童文学なのに、こんなに残酷な描写が許されるの?
 もちろん、某BトルRワイヤルのように
 身も蓋もない残酷描写はありません。
 けれども直接的な描写がないからこそ、想像をはばたかせる余地があり、
 想像がはためき始めると、なまじ直接残酷な描写を行うより
 断然性質が悪いわけでして・・・。

 途中、あまりの展開に呆然としてしまいました。

 ハリー・ポッターっぽいものかしら?なんて
 かわいらしい想像をしていた自分をはりとばしてやりたい。

 でも、このシュールで残酷な世界で
 健気に涙も見せずがんばっているペギー・スーには
 すっかり魅せられました。

 まだまだ続いているらしいこの物語。
 ペギーの成長を見守っていきたいと思います。