のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

違いのわからないオンナ

2005年11月17日 23時08分08秒 | 日常生活
本日は高校時代の同級生と彼の弟くんが
バイトをしているお店へ。
赤坂駅から歩いてすぐの「たぐせん」。
仕事帰りのおじ様方がよく似合う
ちょっぴり渋めのお店です。

以前から弟君の働いている姿をぜひ拝見したい、
と思ってはいたものの、お店の様子が
あまりにも「おじ様方向け」だったため
ひとりで遊びに行くのは躊躇していたのです。
にいちゃんがいるなら心強いや!

と、喜び勇んでカウンターに座りました。
まずは生ビールとチューハイで乾杯!

・・・うーん。チューハイもいいけど
今日は梅酒ソーダにしようかな。

「うちの梅酒ってあまり甘くないんで
 飲みにくかったら言ってくださいね。」

さすが気配り上手の弟君。
親切な解説つきです。

かんぱーい☆
うん。すっきり爽やかな飲み口でおいしいぞ。
確かにそんなに甘くないけれど
これぐらいがちょうどいいかもー。満足なり。

つきだしもおいしいっす。
うん、やっぱりこういう渋めのお店って
料理がおいしいのねぇ。。。
と、しみじみしていたところ
弟君の顔色が変わりました。

「・・・しまった。
 それ、レモンチューハイだ・・・・。
 ほんっっとーーーにすみませんっ!」

・・・謝る必要はまったくありませんことよ?
なにせ、梅酒とレモンチューハイの違いに
まったく気付かなかったふとどきものですから。

一生懸命働いている弟君に見とれていて
味なんて気にしてなかったってことにしといてください。。。

ヒナゴン

2005年11月17日 22時52分03秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 小さな町、比奈町で、30年ぶりに怪物ヒナゴンの目撃情報が
 続出した。子供の頃にヒナゴンに遭遇していた町長のイッちゃんは、
 早速、役場に「類人猿課」を復活させる。
 東京から帰省した信子は、幼なじみの教師、順平とともに類人猿課で
 働き始める。順平は、子供たちにヒナゴンの絵を描かせようとするが、
 便利な世の中に生きる現代っ子たちに、未知の動物を想像することは
 容易ではなかった。同じ頃、比奈町に隣町との合併問題が持ち上がり、
 類人猿課も存続の危機に立たされる…。

■感想 ☆☆☆☆
 「信じること。・・・あなたは、本当にできますか?」

 広島で実際に起こった「ヒバゴン騒動」をモチーフに出来上がった
 この映画は現代の市町村が抱える不況、過疎、合併問題も組み込んだ
 かなりほろ苦さの混じる映画。
 けれども、そういった問題を前面に押し出すことなく、
 あくまでもコメディタッチで話は進んでいく。

 大人になっても「ヒナゴン」を信じ、故郷の比奈町を愛し続ける
 元悪がきの町長イッちゃん。
 町で最初に「ヒナゴン」を見たおじいちゃんを
 今も尊敬している信子。
 信じる心をもち続ける小学校教師の順平。
 そして、故郷のシビアな現実に危機感を抱き、
 真剣に故郷のことを考えている町役場勤めの西川。
 登場人物の誰もが自分の生まれ育った町を愛し、
 厳しい現実と向き合いつつも希望を捨てずにいる。
 ぶっきらぼうな広島弁の根底に流れる故郷への愛情
 周囲の人たちへの優しさがいとおしい。

 「わたし、ヒナゴンが見たい。」
 無邪気に信じることは難しい。
 まして、信じ「続ける」ことはなおさら。

 大人になった私は、もはやイッちゃんのように
 がむしゃらに何かを信じることはできない。
 現実は甘くはないことも
 信じてるだけでは、奇跡は起こらないことも知っているから。
 けれども、「信じたい」と思う心は大切にしたい。
 何も信じられないようなさびしい大人にはなりたくない。
 そう思うのだ。

 ラスト、何もかもが劇的に解決するわけではない。
 比奈町は合併を免れない。
 今後も過疎化は進むだろう。
 それでも、ヒナゴンに関わった人たちは
 「信じる」ことをこれからもやめないだろう。
 厳しい現実が待ち受けていても決してあきらめないだろう。

 「信じること」は
 「勇気」「希望」そして「笑顔」を生み出す。
 そんなこっぱずかしいことを笑顔で信じられる素敵な映画だった。