市バスしかないハワイから来た人にとって、ここは交通手段が多すぎる。
まず、ミュニバスという、いわゆる市バスがある。
それにミュニメトロという、地下鉄がある。これは地上も走る。
バートという、地下鉄もあって、これはミュニメトロとはまた違う。
違うのに、同じ場所に駅があり、大変紛らわしい。
サンフランシスコ名物のケーブルカーがある。
これらに加え、サムトランズというバスや、ACトランジットというバス、
カルトレインという電車がある。
路線図を見ても、あまりに複雑すぎてよくわからない。
二日目の今日は、10時にホテルを出て、近所のフェリー乗り場にあるカフェで計画を練る。
出だしか遅いのは、11時にオープンする店が多いのと、
早朝は寒いため。
たっぷり読書しようと持ってきたのは、村上春樹の旅ものと、中島らも、遠藤周作。
カフェで村上春樹を40ページほど読んでから、ユニオンスクエアに向かった。
ホテルの前からケーブルカーが出ているので、それに乗る。
このケーブルカー、どこでも手を上げれば乗れるし、降りるのも自由だが、
走っている区間が限られているうえ、1回6ドルもするからか、殆ど利用するのは観光客だ。
地元の人も乗ってくるけれど、ほんのわずかだ。
ユニクロに行ったけれど、欲しかったものが見つからず、ユニオンスクエア辺りを歩いてみた。
ここはニューヨークにある有名デパートだとか、ブランドの店が集まっている。
ブランドものに興味がない私は眺めて歩くだけだが、活気があって楽しい。
ふらりと入ったビルに、きれいで充実したフードコートがあって、そこで初めてフィリピン料理を食べた。
お腹がいっぱいになり、観光案内所でもらった地図を広げて次の目的地を検討する。
ジャパンタウンという場所があり、バスでも行けるけれど、時間はあるし歩くことにした。
そこには紀伊国屋がある。そこで新しい日本の本を思い切り見たい。
地図上だと10分も歩けば着けそうなのに、実際にはたっぷり30分以上かかった。
これがハワイだったらとても歩けたものではないが、肌寒いほどの気温だと心地良い。
観光地を離れると、街の雰囲気がガラリと変わってくる。
あとから日本のガイドブックを見たら、その辺りは「あまり雰囲気がよくない地域」
と書いてあった…知らなかったぞ。もう遅いけど。
はるばる歩いて紀伊国屋に辿り着き、存分に新しい本を堪能した。
もちろん買わない。文庫本が1000円以上するんだもの。
でも売れ筋がわかるし、陳列の仕方など勉強になる。
さて、帰りはどうやって帰ろうかと、また地図を広げた。
しばらく歩くと、地下鉄があり、そこから駅3つでホテルまで行ける。
歩き回っているうちに、だいたいどの方向が上り坂で、下り坂かがわかってくる。
だから、長く歩くのは下り坂がいい。地下鉄までは下り坂のはずだ。
10分ほど坂を下ると地下鉄の駅が見えてきた。
階段を降りて券売機を探す。
買い方がわからない。日本の地下鉄は行き先までの料金を調べて買う。
ここにも路線図のようなものはあるが、料金表がない。
えーい、なんとかなれ、と適当に画面をタッチしていくと往復か片道か聞かれ、
大人かどうか聞かれ、最後に2.25ドルと出た。
どうやらどこに行くにも一律2.25ドルらしい。
これはケーブルカーの6ドルよりも遥かに安い。
改札を抜けてホームに降りると、アウトバウンドとインバウンドと分かれている。
これは日本の上り下りと同じだろう。
目的地がインバウンド方向であるのを確かめて、来た電車に乗った。
おもしろいのは、地下鉄なのに、バスみたいに下車したい旨を知らせるヒモがある。
日本のバスはボタンだが、ハワイのバスはヒモが窓に平行に張られており、
降りたい人はヒモを引っ張るのだ。
ということは、降りたい人がいなかったら次の駅は止まらないのか?
降りたい人はいなくても、乗りたい人はいるかもしれないじゃないか。
乗りたい人は、降りたい人がいた時だけ電車に乗れるということなんだろうか。
不思議だけど、どうりで時刻表がないわけだと納得もする。
帰りは速い速い。
あっという間にホテルに着いた。
改札を出る時に、切符を通す場所を探していると
駅員が笑って、そのまま通ればいいんだよと手を振った。
身体で改札のドアを押して出ればいいのだった。
地下鉄の乗り方も行き先も、じっくり下調べをすればスムーズなんだろうが、
めんどくさがりの私には無理。一応ガイドブックはあるのに、である。
知らない場所には知らないことがたくさんあって、そんなことや成り行きを
楽しんでいる私もいる。
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まず、ミュニバスという、いわゆる市バスがある。
それにミュニメトロという、地下鉄がある。これは地上も走る。
バートという、地下鉄もあって、これはミュニメトロとはまた違う。
違うのに、同じ場所に駅があり、大変紛らわしい。
サンフランシスコ名物のケーブルカーがある。
これらに加え、サムトランズというバスや、ACトランジットというバス、
カルトレインという電車がある。
路線図を見ても、あまりに複雑すぎてよくわからない。
二日目の今日は、10時にホテルを出て、近所のフェリー乗り場にあるカフェで計画を練る。
出だしか遅いのは、11時にオープンする店が多いのと、
早朝は寒いため。
たっぷり読書しようと持ってきたのは、村上春樹の旅ものと、中島らも、遠藤周作。
カフェで村上春樹を40ページほど読んでから、ユニオンスクエアに向かった。
ホテルの前からケーブルカーが出ているので、それに乗る。
このケーブルカー、どこでも手を上げれば乗れるし、降りるのも自由だが、
走っている区間が限られているうえ、1回6ドルもするからか、殆ど利用するのは観光客だ。
地元の人も乗ってくるけれど、ほんのわずかだ。
ユニクロに行ったけれど、欲しかったものが見つからず、ユニオンスクエア辺りを歩いてみた。
ここはニューヨークにある有名デパートだとか、ブランドの店が集まっている。
ブランドものに興味がない私は眺めて歩くだけだが、活気があって楽しい。
ふらりと入ったビルに、きれいで充実したフードコートがあって、そこで初めてフィリピン料理を食べた。
お腹がいっぱいになり、観光案内所でもらった地図を広げて次の目的地を検討する。
ジャパンタウンという場所があり、バスでも行けるけれど、時間はあるし歩くことにした。
そこには紀伊国屋がある。そこで新しい日本の本を思い切り見たい。
地図上だと10分も歩けば着けそうなのに、実際にはたっぷり30分以上かかった。
これがハワイだったらとても歩けたものではないが、肌寒いほどの気温だと心地良い。
観光地を離れると、街の雰囲気がガラリと変わってくる。
あとから日本のガイドブックを見たら、その辺りは「あまり雰囲気がよくない地域」
と書いてあった…知らなかったぞ。もう遅いけど。
はるばる歩いて紀伊国屋に辿り着き、存分に新しい本を堪能した。
もちろん買わない。文庫本が1000円以上するんだもの。
でも売れ筋がわかるし、陳列の仕方など勉強になる。
さて、帰りはどうやって帰ろうかと、また地図を広げた。
しばらく歩くと、地下鉄があり、そこから駅3つでホテルまで行ける。
歩き回っているうちに、だいたいどの方向が上り坂で、下り坂かがわかってくる。
だから、長く歩くのは下り坂がいい。地下鉄までは下り坂のはずだ。
10分ほど坂を下ると地下鉄の駅が見えてきた。
階段を降りて券売機を探す。
買い方がわからない。日本の地下鉄は行き先までの料金を調べて買う。
ここにも路線図のようなものはあるが、料金表がない。
えーい、なんとかなれ、と適当に画面をタッチしていくと往復か片道か聞かれ、
大人かどうか聞かれ、最後に2.25ドルと出た。
どうやらどこに行くにも一律2.25ドルらしい。
これはケーブルカーの6ドルよりも遥かに安い。
改札を抜けてホームに降りると、アウトバウンドとインバウンドと分かれている。
これは日本の上り下りと同じだろう。
目的地がインバウンド方向であるのを確かめて、来た電車に乗った。
おもしろいのは、地下鉄なのに、バスみたいに下車したい旨を知らせるヒモがある。
日本のバスはボタンだが、ハワイのバスはヒモが窓に平行に張られており、
降りたい人はヒモを引っ張るのだ。
ということは、降りたい人がいなかったら次の駅は止まらないのか?
降りたい人はいなくても、乗りたい人はいるかもしれないじゃないか。
乗りたい人は、降りたい人がいた時だけ電車に乗れるということなんだろうか。
不思議だけど、どうりで時刻表がないわけだと納得もする。
帰りは速い速い。
あっという間にホテルに着いた。
改札を出る時に、切符を通す場所を探していると
駅員が笑って、そのまま通ればいいんだよと手を振った。
身体で改札のドアを押して出ればいいのだった。
地下鉄の乗り方も行き先も、じっくり下調べをすればスムーズなんだろうが、
めんどくさがりの私には無理。一応ガイドブックはあるのに、である。
知らない場所には知らないことがたくさんあって、そんなことや成り行きを
楽しんでいる私もいる。
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