サンフランシスコで、ちゃんとしたレストランに行くこともあるかもしれないと
靴を持ってきた。
ここでいう靴とは、踵がある革靴という意味。
ちゃんとした靴を履くのが4年ぶりなら、ストッキングを履くのも4年ぶりだ。
ハワイでストッキングを履くことなどないし、革靴を履くような服も着ないので、
日本から持って来たものの、ずっと使わずに屋根裏部屋にしまったままだ。
日本に行く時も含めて、私の旅の靴はメレルだけ。
10年以上も前に、友人の妹さんが社員割引で買えるからといって
買い求めたメレルだが、これが履きやすいのなんの。
どんなに歩いても疲れないし、ウォーキングシューズよりはオシャレ。
それ以来、旅にはこればっかり。
それが今回はメレルに加えて、タッセルのついた革靴と、それに合わせるツイードのスカート。
ツイード風の織りのスラックスなんかもある。
黒いタイツまで持ってきた。
ストッキングも靴も捨てないでよかった。
革靴は多少カビていたけど、ハワイだから仕方がないのだ。
久々にストッキングを履いて、革靴に足をいれてみる。
ああ、この感じ!
ストッキングの程よいサポート感も懐かしい。
タイツは、くるぶしのところにキラキラしたハートがついている。
こんなの持っていたんだなあ、私。
歩くと、コツコツというヒールの音が心地よい。
昔は、ってそれほど昔ではないが、4年余前までは
こういうのが普通の生活で、毎日革靴を履いて仕事していたんだよなあ。
それが、すっかりハワイに馴染んでしまい、
服は洗濯機と乾燥機に惜しげなく放り込めるもの、
靴はサンダルかビーチサンダル。
もちろん年中素足。
衣替えもいらないし、楽には違いないが、こういうちゃんとしたものに対する
「飢え」みたいなものが自分にあることに気づいた。
ハワイに帰ったら、もっとちゃんとしたものを着よう、靴を履こう、
と今は思う。しかしながら、ハワイというところは、
ちゃんとした格好をしていく場所がない。
ちゃんとした格好をしてもいいのだが、かなり浮く。
どこでもビーチサンダル、サンダルすら履かず裸足の人だっている。
繰り返すが、これはすごく楽なことだ。
昔は何を着ようか迷ったし、季節が変わるたびに、昨シーズンは何を着ていたんだろう
と思うほど、着るものがないような気がしたものだ。
それが今は年がら年中、同じでいい。レストランもバーティーも卒業式も同じでいい。
テレビを見るのも海へ行くのも同じ。こんな楽なことはない。
でも、忘れてしまったら寂しいと感じる何かが、私の中にはあったのだ。
4年ぶりに出してみた気に入りのワンピースに、シミだかカビだかがついているのを見て
ザックリと心が痛むのである。
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靴を持ってきた。
ここでいう靴とは、踵がある革靴という意味。
ちゃんとした靴を履くのが4年ぶりなら、ストッキングを履くのも4年ぶりだ。
ハワイでストッキングを履くことなどないし、革靴を履くような服も着ないので、
日本から持って来たものの、ずっと使わずに屋根裏部屋にしまったままだ。
日本に行く時も含めて、私の旅の靴はメレルだけ。
10年以上も前に、友人の妹さんが社員割引で買えるからといって
買い求めたメレルだが、これが履きやすいのなんの。
どんなに歩いても疲れないし、ウォーキングシューズよりはオシャレ。
それ以来、旅にはこればっかり。
それが今回はメレルに加えて、タッセルのついた革靴と、それに合わせるツイードのスカート。
ツイード風の織りのスラックスなんかもある。
黒いタイツまで持ってきた。
ストッキングも靴も捨てないでよかった。
革靴は多少カビていたけど、ハワイだから仕方がないのだ。
久々にストッキングを履いて、革靴に足をいれてみる。
ああ、この感じ!
ストッキングの程よいサポート感も懐かしい。
タイツは、くるぶしのところにキラキラしたハートがついている。
こんなの持っていたんだなあ、私。
歩くと、コツコツというヒールの音が心地よい。
昔は、ってそれほど昔ではないが、4年余前までは
こういうのが普通の生活で、毎日革靴を履いて仕事していたんだよなあ。
それが、すっかりハワイに馴染んでしまい、
服は洗濯機と乾燥機に惜しげなく放り込めるもの、
靴はサンダルかビーチサンダル。
もちろん年中素足。
衣替えもいらないし、楽には違いないが、こういうちゃんとしたものに対する
「飢え」みたいなものが自分にあることに気づいた。
ハワイに帰ったら、もっとちゃんとしたものを着よう、靴を履こう、
と今は思う。しかしながら、ハワイというところは、
ちゃんとした格好をしていく場所がない。
ちゃんとした格好をしてもいいのだが、かなり浮く。
どこでもビーチサンダル、サンダルすら履かず裸足の人だっている。
繰り返すが、これはすごく楽なことだ。
昔は何を着ようか迷ったし、季節が変わるたびに、昨シーズンは何を着ていたんだろう
と思うほど、着るものがないような気がしたものだ。
それが今は年がら年中、同じでいい。レストランもバーティーも卒業式も同じでいい。
テレビを見るのも海へ行くのも同じ。こんな楽なことはない。
でも、忘れてしまったら寂しいと感じる何かが、私の中にはあったのだ。
4年ぶりに出してみた気に入りのワンピースに、シミだかカビだかがついているのを見て
ザックリと心が痛むのである。
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