太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

さよならサンフランシスコ

2015-06-20 11:53:30 | 旅行
今朝はいつものカフェに行かなかった。

今日は夫は半日で仕事が終わる。半日なら、トレイダージョーズに行って

猫の世話を頼んでいる隣家のコールにお土産を買うことにする。

明日はもうハワイへ帰るのだ。

天気がいいので、海沿いを歩いて行く。

その前に、地下鉄の切符を買う。帰りは荷物があるから

路面地下鉄に乗るつもりだ。

見知らぬ場所に行く時、同じ距離でも、行きよりも帰りはとても近く感じる。

初日の朝、凍えながらフィッシャーマンズワーフまで歩いた時は

1時間にも感じたのに、一度行けば、たったの20分でしかない。

買い物をし、路面地下鉄に乗った。

すると、途中で乗って来る人がキャッシュで払っているではないか。

ワーフ行きの電車では使えなくて、ワーフから戻る電車では使えるのは、

ワーフには地下鉄の駅がないからなのか。ややこしいなあ。

いろんなことがうっすらとわかってくる頃に、もう旅は終わってしまう。



ランチは、夫の同僚達とホテル近くにある、美味しいと評判の

メキシカンレストランに行った。

みんなと別れたあと、私達はゴールデンゲートパークに行った。

すっかり慣れた市バスを乗り継ぎながら、反対側の海沿いまで行く。

ゴールデンゲートパークは細長い長方形の、広い公園になっていて、

その中に美術館や温室、プラネタリウムや日本庭園、バラ園や、

バッファローが放し飼いになっているらしい場所もある。

行った人に聞くと、セグウェイツアー(70ドル)で3時間かかるという話である。

端から公園を歩いていく。

プラネタリウムは魅力だが、その施設は入場するのに一人75ドルかかる。

プラネタリウムには整理券も必要で、私達はあっさり諦めた。

日本庭園は京都のこじんまりとしたお寺ぐらいで、「日本にいくらでもあるしー」

と、ここも外から見ただけ。

芝生か広がっている所で、一人のミュージシャンがギターを弾いていた。

何日か前にフィッシャーマンズワーフにいた人で、独特なドラムとギターで

とても心地よい音楽を奏でている。

私達はしばらくベンチに座って聞き、CDを2枚買った。



こういうとき、私は思うのだけど、

夫と金銭的な価値観が近いことはありがたいことだ。

プラネタリウムの75ドルは払いたくなくても、たぶんここでしか出会えないミュージシャンの

CDや、ハワイでは食べられないものには喜んでお金を使う。

価値観が違うからこそ面白いことが増えてゆくのは確かだけれど、

金銭的な価値観は近い方がストレスが少ないと思う。



翌日は最終日で、ホテルを出るお昼まで、ピアで週に3日行われている

ファーマーズマーケットに行く。

ハワイのファーマーズマーケットの、3倍はある。

新鮮なフルーツや野菜、焼きたてのパンやジューシーなサンドウィッチ。

とりわけ、フルーツと野菜は喉から手が出るほど買いたかった。

ここで採れたものが、時差なくここで売られているのだから、美味しくないはずがない。

ハワイで買える桃などのフルーツは、見た目ばかりで本当にガッカリする。

生は買えないので、ドライピーチを買った。

旅行者や地元の人で、マーケットは溢れかえっている。

ピアの中は、私が毎朝通っていたカフェや、いろんなお店が入っていて

中も外も人でいっぱいだ。

ここはやはり都会なのだな。

バスの窓から眺める街は、古本屋があり、歴史のありそうな小さなカフェや

いかにも美味しいものを出しそうな、イタリア人のやっているレストランでは

地元の老人が外のテーブルでスープを飲んでいる。

オーガナイズされていないようで、全てがあって、それがスタイルになっている。

これは長い年月をかけて、人々によって築き上げられたものなんだろう。



さよならサンフランシスコ。

あの、けだるい平和に包まれたハワイに帰るのも、また幸せなことである。




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