太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

15億円

2019-03-06 20:12:25 | 日記
ノースキャロライナ州で、ロトで15億円当たった人の記事が新聞に載っていた。

流し読みなので、どこまで正確かわからないけど、

多額の賞金の場合、それを10年とか20年といった分割にして受け取る方法と

一括で受け取る方法を選べるらしい。

分割にする理由は、1度に受け取る金額を抑えれば節税になるからだ。

その人は、その15億円を一括現金で受け取った、と書いてある。


「そりゃそうだ、私だって一括でもらう」

「そうだそうだ」


夫と私は激しく意見が一致した。

来年うっかり死ぬかもしれないのに、10年分割なんかとんでもない。

元気に生きているうちに使ってこそのお金だろう。

半分税金でもっていかれたって、7億5千万円。

汗水たらして稼いだお金じゃない、もともとなかったはずのあぶく銭。

それを節税しようとは人間がせこいじゃないか。



7億5千万の現金を手にしたら。

5千万円は、家族や友人に分けよう。

欲しいものも思い浮かばないから、7億円はとりあえず銀行に入れるとする。

1%の金利でも、置いておくだけで1年に700万円。

・・・・・・・。

私が汗水たらして働いて稼ぐお金は、7億円の金利に比べたら鼻くそみたいなもんだ。

私は週に5日、8時間ずつ、怒りたい時も無理して笑顔を作って働く。

「めんどくさいー」の自作の歌を歌いながら、絵を売るための準備をする。

そうしてコツコツ稼いだお金が、ただ何もせず銀行にいるだけの7億円が稼ぐお金の鼻くそか。

やってられんな。

高額賞金を得た人達が、その後幸せになる確率が低いというのは、あながち妬みだけでもないかもしれない。

正しくまっすぐひたむきに生きてきた、その芯のところが、ブレるのかも。

今、想像だけしている自分のままでいられなくなるのかも。

いやー、やっぱシモジモの者にとって、あぶくの巨額の現金は人生狂う元かも。

そうなると、10年単位の分割にして受け取るほうが自分のためか。

節税目的でなく。

そういえば今日、確定申告を済ませてきたばかり。

ささやかな投資をしているという理由で、

我が夫婦は毎年、還付金どころか1か月分の収入に近い追加納税をするはめになる。

ハワイの経済ピラミッドは砂時計型。

上の富裕層は広く、中間層はグッと少なく、底辺が広い。

底辺層は州からなにかと援助があるが、うちのような中間のずうっと下のほうに吊る下がって

底辺と紙一重みたいなところにいる人たちは1番分が悪い。

ガラス張りで、節税する余地もないのだから、ロトで当てたお金ぐらい節税したっていい。



そこまで話しても夫は、賞金は一括現金にこだわる。

自分はブレない、価値観はこのままでいけると言い張る。

「意見が分かれたネエ」

どうだっていいのだ。

どうせハワイには宝くじもロトもないのである。

こんな虚しい議論はちゃんちゃらアホらしいだけであった。











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