太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

差別?

2019-03-24 08:57:50 | 日記
職場で、レジスター担当の日。

今から説明する光景をイメージしてみてほしい。




白人女性、歳は30代後半。

セミロングの髪を無造作に束ねて、ふちなしメガネをかけている。

支払いが済んだあと、彼女は言った。

「あなた日本人?」

そうだと答えると、いかにも楽しそうに言った。

「ねえ、ワイキキで 日本人の クリーナーを探しているんだけど、だれか知らない?

バケーションレンタルの部屋を掃除してほしいんだけど」



どう感じる?

私はつとめて無表情に、

「ワイキキのことはぜんぜんわからない」

と答えた。

私は、なんだかイヤーな感じがした。

なんで「日本人の」掃除人なんだ?

人種特定する必要があるのか?

これを差別だと感じるのは私の僻みなのだろうかと思い、家に帰ってから夫に話した。

「ね、どう思う?」

「そうだね、なにか感じるね、それは」

ああ、やっぱり!!

「あんたたち白人は、なにが偉いと思ってんの。

白いのがそんなにエライわけ?たいして長い歴史があるわけでもないのに、

なんでそんなに偉そうにしてんのさ!!」

夫に対して白人攻撃したって仕方ないが、言わずにおれない。

数年前に、やはり職場で白人の若い男が

「ARE YOU JAP?」

と笑顔で聞いてきたことがあったが、あまりにもあからさまで

そんなことを笑顔で聞く男の愚かさに、かえって同情したものだ。



ハワイでは、白人はマイノリティだ。

だから、アジア人であることで差別を受けることはない。

むしろ夫や夫の兄が子供の頃は、公営プールに行くと白人だという理由でいじめられたりしたというし、

サーフィンをしていても、嫌がらせを受けることがあるという。

アメリカ本土の地域によっては、アジア人であるためにスーパーのレジで順番を飛ばされるなどといった

差別があると聞いたことがある。

それに比べたらハワイはいいところなんだけれど。

夫だって、日本に住んでいた頃には、ガイジンだというだけで差別を受けていたことがある。

交番のおまわりさんに呼び止められること数回。

不燃物ゴミの日に、見張りに立っている爺が、夫と私が出そうとしているゴミをチラっと見て言った。

「ちょっと!なに入ってんの。変なもの出さないでよ!ガイジンは信用できない」

私達は散歩のついでに町内のゴミを拾ってきたのであって、何も知らずにその言い草はないだろう。

「町内のゴミを拾ってきたんですよ。うちのゴミじゃない」

私がそう言うと、爺は黙ってしまった。




それにしてもけしからん。

なにが「日本人の掃除人」だ。

たかがバケーションレンタルで、自分の家でもないくせに、そんなもん自分で掃除しろってんだ。









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