太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

死んだらどうなる、不思議な夢

2019-03-10 10:59:54 | 不思議なはなし
夢の中で、私はすでに死んでいた。

死んでいるのだが、「わたし」はいて、身体はあり、しゃべっている。

・・・ように思える。

その体験は妙にリアルに、目覚めたあとも強く心に残っているのだけれど

ストーリーの細かいところが、まるで砂の上に書いた文字が風で飛ばされていくように

少しずつ形を失ってゆくので、消えないうちに書いておく。

こうやっている今も、それはどんどん消えていっている。


私は5,6人の人と一緒にいる。

殆ど女性だったような気がするが、日本人なのかアメリカ人なのかはわからない。

最初私は、自分が死んでいることに気づかなかった。

その中の誰かが、私がすでに死んでいること、死んだ日が3月4日であったことを教えてくれた。

「3月4日?私の誕生日が1月2日だから、1,2,3,4になるねぇー」

夢の中で私はそんなとぼけたことを言っている。

私はふと、夫のことを思い出した。

「どうしてるのかな」

そう思っただけで、夫のいるところまで瞬間移動していた。

夫には、私が見えない。

けれど、私が来たことがわかったようで

「There you are!(ああ、ここにいた!)」

と言った。

私は夫をハグし、ぷくぷくとしたその感触までアリアリと覚えている。

「こりゃダイエットしないといかんな」

そんなことを思っていた。

そのあと、一緒にいた中の一人の女性が運転する車に乗って、街の中をドライブした。

その街は、私が知っているどの街にも似ていなかったが、

なぜか懐かしい感じがしてならなかった。

猫が出てきたり、警察官がいたりしたような記憶があるが、すでに消えてしまって

覚えているのはここまでだ。



私は自分がなぜ死んだのか、まったく気にしていなかった。

死んだことや、残してきた人との別れを悲しむこともなく、我が人生に思いを馳せることもなかった。



「何年先か知らないけど、3月4日に私は死ぬよ」

私がそう言うと、

「そんなのただの夢だよ」

夫は即座にそう言った。

それはただの夢であるかもしれない。

けれど、ただの夢であるにしては、やけに強烈に思いだけがあとを引く。

今になって思うに、あのとき一緒にいた人たちは、私が生きていた間、

時には入れ替わりしながら私を見守り、励ましてきてくれた存在たちではなかっただろうか。
















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