太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

曲げたへその行方

2021-04-08 07:59:36 | 日記
イースターにシュートメがへそを曲げてから、(その記事はコチラ)義両親とは食事を共にしていない。
へそ曲げした翌日に、夫が花束をシュートメにプレゼントして、再び和解したのだけれど、
夫としては、「あーもうめんどくさっ!」という気分らしい。
毎日洗濯機をまわしていたのを、1日おきにしようと言い出したのも夫だ。
洗濯室は共有なので、なるべく顔を合わせたくないのだという。
二人分の洗濯ものは量が少ないから、それでもいいのだけど。


「ずいぶん大人になってから、親とこういうふうになったこと、ある?」
と夫が聞く。

私は29で結婚してから、離婚したときに2か月ぐらい同居した以外は親とはずっと離れていて、こういう思いはしなかったが、
20数年にわたって父の会社で働いていた間には、それはもう嫌なことは数えきれないほどあった。
親としてだけの彼らしか知らない姉や妹が、どんなに羨ましかったことか。



義両親と食事をしなくなると、気配を感じるだけで顔を合わせることがない。
「ママはもう一切食事を作らない、と言ってる」
と義父が言ったように、シュートメはあれから料理をしていないようだ。
数日前、自分たちの夕食のあとに義両親側のプレイルームに広げてあるジグソーパズルをやりに行ったら、
シュートメは暖炉の前で読書をし、義父はトーストを焼いて食べていた。
一昨日は二人とも外食して、昨日も料理をした様子はなかった。

「見ててご覧、今日あたり『ねえ、こっちで一緒に食べない?』とか
『一緒に外食するのはどう?』とか言ってくるよ」

夫がシュートメの言い方を真似して、そう言った。
そうしたら、昨夜、夕食を食べていたらシュートメがやってきて
「あら、お食事中だったのね。(わかってて、来た)今夜はなあに?」
そして今朝、再びシュートメが来た。
「チキンティカマサラを作ったんだけど、もしよかったら食べてね。
私たちはボランティアがあって少し帰りが遅くなるんだけど」

ぷりぷりと怒って曲げたへそのやり場に困るのは、へそを曲げた本人なのだ。

義両親の予定を気にせずに、自分たちが食べたいものを、食べたい時間に食べられるのは楽で、
このままずっと別々にできたらいいなと私たちは思う。
けれど、曲げたへそを修正しようと努力しているシュートメの気持ちも、
わかってやらねばならないだろう。