太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

いったん投げた言葉

2021-04-10 14:47:59 | 日記
シュートメのへそ曲げシリーズ、まだ続く。


昨日、帰宅すると夫が不機嫌に
「今夜はアッチで食べることになった」
と言う。
5時までのボランティア活動が、案外早くに終わったので義両親は既に在宅。
一緒に食べましょうよ、と言われて、夫も無碍には断れなかったのだと思う。
食卓では、シュートメが何事もなかったように振る舞う。
が、夫の態度は素っ気なく、私はチクチクとしながら笑顔で通した。

「週末、外食しましょうよ」と言うシュートメに、
「新規感染者が減らないし、しばらく外食はしたくないんだ」と夫はやんわりと断った。
申し出を断ったのは、たぶん初めてじゃないかと思う。


勢いにまかせていったん投げた言葉は、消えてなくなることはない。
家族であってもそれは同じで、むしろ他人よりも遠慮がないぶん、亀裂は深かったりする。

イースターの前日までは、夫は朝、義両親宅に顔を出して、
早起きの義父と二言三言しゃべってから仕事に出かけていたが、今はそれもしなくなった。
なるべく顔を合わせないで済むように洗濯の回数も減らし、
私だけが、何も考えてないような顔をして、間にはさまっている。

「あの人たちと、そういつまでも一緒に食事ができる状態でいられるわけじゃないんだからね」

と私が言うと、

「わかってるよ、それは」

と言う。
80を過ぎたあたりから、がたがたと老いていった私の両親を、夫も見ているのだ。
夫は夫で、義両親を喜ばせようと、良い息子であろうと努力していたのだと思う。
ぷりぷり怒って、一切料理はしないと言い切って、謝りに来させて、
2日後には何もなかったように、一緒に食べましょう、なんて、
傷つけるつもりなんかまったくなかったのに、いきなり怒られて謝らされたコッチの気持ちはどうなんだ、というところか。

ふと、両親と同居してきた姉のことを思う。
よくケンカをして、互いに愚痴をこぼしていたけれど、親子は近くにいすぎるとそうなりがちなのかもしれない。
もちろん、それぞれの性格にもよるんだけど。


そんなわけで今日も別々にお食事。