太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

英語で、喧嘩上等!

2021-04-30 08:34:23 | 英語とか日本語の話
ホールフーズで、ライラックを見つけた。
私が好きなジャカランダにも似ているライラックは、とっても良い香り。
札幌の公園で、みごとなライラックがたくさん咲いていたのを思い出す。


昨日のことだ。
私の車の屋根部分の塗料が剥げてきて、大枚はたいて塗り直してから
毎日車にカバーをかけるようにしている。
帰宅すると、夫が出てきて、カバーをかけるのを手伝ってくれた。
が、片側が半分しかかかってないのに、さっさと家の中に入ろうとするので
「まだこっちが残ってるよ」
と私が不満気に言った一言が、夫の心のささくれに引っ掛かった。

「Just cover!〇uck it!」
捨て台詞を残しつつ、ドアを閉めた。
ドッカーン!!と頭に来た私は、カバーを直してから、家に入るなり、言った。

「You don't have to say that to me!(そんなこと言うことないじゃん!)」

そのあとはもう、売り言葉に買い言葉。

常々私はこういう時、冷静になろうと必死で試みる。
「怒っている」というよりも、「あなたの言葉で傷ついている、悲しい」という気持ちを伝えようとしてきた。
感情にまかせて振る舞う自分が許せない。
それでも、前の結婚時代は怒っていないふりをしていたから、それよりはまだマシではある。

ところが昨日は、感情のまま言いたいことを叫んでいた。


「I don't need any shit any more!(ばかげたことなんかもうたくさんだよ!)」

と夫。

「I don't need eighter! Do you think I don't have any shit??Huh??I work all day,What is this??
I have some shit everyday,Everybody has own shit!!Not only you,Everybody!!!
(そんなもの私だっていらないよ!あんた、私にはなんの屑みたいなことがないって思ってんの?はあ??
1日働いてきて、ナニコレ??
私だって屑みたいなことは毎日あるさ。誰だってそれぞれ屑みたいなことがあるんだよ!誰だってねッ!あんただけじゃないワッ!!)」

それだけ叫んで、着替えにドカドカと2階へ行った。

「Don't care about your cars paint ! You had 10 covers!!(車の塗料なんかどうでもいいよ!あんたなんか既に10枚もカバーを買い替えてるくせに!)」

夫の声が背中を追って来る。
これ以上何かを言うと長引くだけなので、無視する。
階段を上るにつれて、心のざわざわがおさまってきた。
いつもなら、ずるずると気持ちを引きずって、夫が下手に出るほど意地を張り、元に戻すのに苦労するのに、
シャワーを浴びるころには、ほぼ普通の状態になっていた。

夫は今頃、自分が言ったことを反省しているに違いないのだ。

着替えて下に降りると、夫は普通に戻っていて、
夕食の支度を一緒にしながら
「I'm sorry.....」
と言った。




アメリカ映画みたいに、鼻と鼻をくっつけあうようにして罵り合う喧嘩を
私は軽蔑してきた。
ガーっと喧嘩して、サッと戻る、なんてことは嘘だと思っていた。
少なくとも、私はそんな喧嘩はしたくないと思っていた。
喧嘩なりに、筋道とおして、話し合って、相手が間違っていることをわからせたかった。

けれど、そんな七面倒なことをしなくても、いや、そうしないほうが
後がすっきりすることに、昨日気づいた。
どうせ喧嘩の種なんか、納得いかないようなことばかり。
以前は、喧嘩で言いたいことがあると日本語でまくしたてて煙に巻いていた。
私は「言ってやった感」があり、相手は何を言っているのか理解できないからちょうどいい。
それが、いつのまにかそんな姑息なテを使わずとも、英語でちゃんと対抗できるようになった。

それにしても、「Shit」なんて言葉を私も連発するようになったのだなあという感慨はある。