1と月の間に、メリル・ストリープの映画を3本観ました。
といっても、「クレイマー、クレイマー」はアカデミー賞受賞作品特集を放映していたNHKBSで、です。
(この写真はyahoo!映画から借用しました)
この「クレイマー、クレイマー」1979年の作品で、公開当時映画館で観たのですが、30年経っても、古さを感じません。
妻に去られたテッドがキッチンで息子とフレンチトーストを作る象徴的なシーンは、まるで現代のにキッチンの中にいるようです。
父が息子に見せる、新しい職場から見下ろすビル群も、まるで今の時代のニューヨークのようです。
セントラルパークで、幼い息子のビリーが、メリル扮する母親ジョアンナの胸元に飛び込む場面が強く印象に残っていて、私は父と息子は離れ離れになったと記憶していました。
ところが、結末は観客にゆだねられていたんですね。
子ども部屋の壁は青空と白い雲の壁紙だと思っていたのも、美術学校を出た母親が描いたグレーがかった雲の絵だったんです。
「マンマ・ミーア!」で、つなぎのジーンズを着て、ダンシング・クイーンを歌い踊りながら、桟橋から海に飛び込むメリルは、とても若々しくて、チャーミングです。
一転、「ダウト~あるカトリック学校で~」は上から下まで黒い聖衣で、顔しか見せないメリルです。
(この写真はシネマトゥデイから借用しました)
1977年の女優活動開始から30年以上、4人の子どもを育てながら第一線で活躍して、アカデミー賞に15回もノミネートされたメリル・ストりープはすごい!の一言に尽きます。
実はせりふ劇とも言えるこの地味な「ダウト」、とても短く感じたのは途中眠ってしまった^^からかもしれません。いつか、改めてこの映画を観たときに、「あ~、そうだったんだ」と思うことが多そうです。
「クレイマー、クレイマー」を30年の時を経て今回観たように、今年観た映画を30年後に、こんな風なかたちで、もう一度観る可能性はありません。
時は残酷です。