江戸時代には「紙クズ屋」なる業者が居られて、武家屋敷や寺子屋などから書き損じの紙を買い集めていたのだとか…。さらに、一般庶民の家庭には紙が無かったらしいですから、紙は貴重品でゴミになるようなことはなかったとのこと。おそらく江戸時代の紙は全て和紙だったんでしょうから、溶かして再生するのも容易だったんでしょう。その部分だけ比べたら、今の時代はとても贅沢になったものですねぇ。うちくらいの規模でも商売をしていると結構な量の紙クズが出ますもの。資源ゴミとして出してはいますが、これだけ多様な紙質のものがごちゃ混ぜになって本当に上手く再生されてるんだろうか?っていささか疑問に思ったりもして。でも現代科学の技術の前には、私のような素人の心配事などナンセンスなんでしょうな。きっと上手くいっているのです。
昔の生活からは学ぶべき点が多々あることと思いますが、不便な部分を改善する努力をしてきたら今の状態になったんでしょうから、何もかも昔のほうが良かったような錯覚にとらわれないように気をつけなくてはいけませんね。「エコロジー」を考える上で重要なポイントだと思います。