ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

避難袋

2005年09月03日 18時38分52秒 | 日常

 9月1日は、防災の日です。その前後で、テレビでも随分と震災のときの心構えやあったら役に立つもの、家具をどうしたら固定できるか、などど具体的な対策を放送していました。そして、先日は、フジテレビの「いいものファンクラブ」で、避難袋の通販をやっていました。
 私は、江東区森下の出身です。社会人になるまで、家族で住んでいました。江東区といえば、ゼロメートル地帯、日常で避難袋を持っていたんです。そして、父が定年前に退職して高尾山麓に移り住み、母が先にガンで亡くなり、父も平成9年に他界して、私が高尾の家の整理にいったとき、江東区と書かれた避難袋をみつけました。たぶん、母が用意したものを父はそのまま持っていたんだと思います。中をあけると、江東区当時の製造年月日でしょう、古いカンパンの缶詰などが入っていたのですが、驚いたことに、ごろごろと「缶ビール」が出てきたのです。アンタ、何考えてるの?!と絶句してしまいました。江東区のときの、それも、おそらく、「缶ビール」というものが出始めた頃のものでしょう、「純生」という缶ビール。母は日常、飲みませんでしたが、父が毎晩晩酌をしていたから入れたんでしょうね。でも、避難所でそんなもの、飲める??母の天然に呆れてしまいました。とはいえ、この年代物の純生、私は持って帰り、冷やしてグラスに開けてみました。一応、炭酸も残り、何とか飲めてしまいましたが、親のこと、いえませんね、これでは。
 改めて、中味を新しくして、避難袋を身近に置いておこうと思い、検討しました。まず、バンソウコウや消毒液、傷への対処が必要です。そして、案外あると便利と、阪神大震災のときの体験者が言っていた、トイレットペーパー、新聞紙など。そして、軍手や紐、さらに私の場合、コンタクトレンズを常用しているのでとりあえずの保存液と洗浄液とレンズ入れ、まず眼鏡に替えないと生活できないでしょうし。それに、女性には欠かせない生理用品、そして、これも体験者が言っていたとりあえずの現金(ヘソクリです)、メモ帳とペン、さらに、ほしいのは、サニタリー用品。簡易トイレというものですね。避難所では、用を足すのも長い行列になるらしいです。気になるのは、ペットのこと。避難所には、連れて行かれるのでしょうか。ペットも家族なんです。
 アメリカの台風災害の映像で、川の氾濫で木々の間になんとか潜んでいたレトリバーの飼い犬、あの犬は、あとで助けてもらえたのでしょうか。必死の様子が、いまも脳裏に焼き付いています。
 日本のどこかの災害時の映像で、ヘリに助けてもらった高齢者が持っていたレジ袋に入っていた猫の姿が忘れられません。
 アメリカの被災地で、略奪や暴動が起こっているそうです。あの正義の国アメリカでですよ。まるでバグダッドみたいだと、当事者が嘆いていたそうです。どうか、理性を失わずに、助け合ってがんばっていってほしいと思います。
 とはいえ、無事に家から脱出できなくては話になりません。実は、私が寝ている真正面に大きな本棚があるのです。倒れたら、私は即死でしょう。天井との隙間を埋めれば何とか衝撃を吸収して倒れないかもしれないからと、夫が「晩年に読むんだ」といって買い集めていた文庫本(長い晩年ですこと!)をこっそり拝借して、さらに、毎月何かしら頼んでいるオルビスの箱などを使って、天井までの隙間を埋めました。これなら、大丈夫?!そして、何かあったら、避難袋と枕もとのミネラルウォーターと眼鏡を持って脱出!と、うまくいけばいいのですが・・・。

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南大沢ロビーコンサート

2005年09月03日 14時50分56秒 | 芸術

 本番、何とか無事終了。といっても、反省するところはたくさんありました。とにかく、30分のロビーコンサート、大勢の皆さんに集まっていただき、なんとか終わりました。
 曲目は、最初がハイドンの弦楽四重奏曲「ひばり」第1楽章、次に、モーツァルトのハイドンセットの中からK.421の第1楽章と第3楽章、そして、アイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌」、タンゴ「碧空」、最後に、歌詞を配って、いずみたくの名曲「見上げてごらん、夜の星を」を歌ってもらって演奏しました。
 紹介のあと、曲目の順番などの説明を私が担当し、この挨拶をやれば緊張しなくなるかもと思ったのですが、そうでもなかったのです。だんだん、自分のしゃべっていることもよくわからなくなってきて、最後の台詞が「よろしくお願いします」って、一体なんだ?たぶん、歌ってくださいという気持ちもあって、そう言ってしまったのでした。ちょっとヘン?
 挨拶の緊張のまま、まず1曲目の「ひばり」。苦手なところ、何度もリハで練習したのに、やはり私だけ少しずれた・・・。この曲はシンコペーションが多くて、苦労するのですが、後半、そのところで、「???」になってしまい、どうも、1小節はしょってしまったような、それでもなんとか合わせて無事(でもないけれど)終盤へ。でも、はっきり、みなさんには(なんか、おかしい)と思わせてしまったようで、残念・・・・。
 2曲目は、延々1年も練習しているモーツァルトの曲。でも、心残りの箇所がけっこうありました。私はどうしても、テンポ感がよくないのです。なんとか、カタチになっただけでもよかったのかな。そして、3楽章に復活をかけて?張り切って演奏したけれど、少しからぶり気味。繰り返しは、ファーストが考え事をしていたため、3度もしようとして、残り3人で制止。ちょっと間が合って仕切りなおしで、後半へ。これも、アマチュアだからこその演奏になってしまいました。でも、まさか、3度も繰り返すわけにはいかないでしょう・・・?!気を取り直して、クラシックのあとは、ロンドンデリーやタンゴや、なじみの曲で、案外、ロンドンデリーは皆気持ちよく楽器を鳴らせたと思いました。そして、タンゴも、けっこう乗りましたね。歌は、歌にあわせる演奏がかなり難しいと感じました。どうしても、歌う人がゆっくりになってしまい、あわせるのが大変で・・。でも聴きにきた人たちは、たぶんこの「見上げてごらん・・・」が一番よかったと思っているのでは?
 去年に比べたら、緊張は少しは弱くなりました。とにかく、場数を踏むことですね。今度は、来月の、クラリネット奏者とのモーツァルトのクラリネット五重奏曲です。ヴィオラの聞かせどころがあるので、いまからプレッシャー感じます。
 これから、一人でスパークリングワイン飲んで、乾杯します。終わったー!

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