昨日、今日と、肌寒い日が続いています。
我が家の庭には、山椒の木が2本植わっています。高尾山麓に住んでいた父の庭からもらったものが、根付いてくれたものです。
2年前の6月、夫が肺がんで亡くなりました。その当時は、とても山椒どころではありませんでした。夫の生前は、けっこう、山椒の実をゆでて、お友達におすそ分けしたりしていました。
ようやく、元のような余裕が出てきたのですね。山椒の若芽を摘んでみました。
そして、今日、最寄りのスーパーで、蕗を買いました。本当は筍をと思いましたが、毎年ゆでている筍、一人暮らしになってからは、旬の筍が高価なことと、一人暮らしでゆでても使いきれないということから、筍をゆでるのはあきらめ、蕗を煮ることにしました。
そして、あくのある蕗をゆでて煮ました。それから、入浴です(指があくで真っ黒ですから!)。
今夜の夕食は、旬の蕗の煮物に山椒の若芽をたたいてのせました。その香りのいいことと言ったら、ああ、日本人でよかったと思いました。
子供のころは蕗が大嫌いでした。でも、お酒を飲む大人になってから、蕗が大好きになりました。蕗の香りと、山椒の若芽の香りが合わさって、なんともいえない春のごちそうをいただきました。
夫にさっそく報告しないといけませんね。
生きていれば、まだまだ楽しいことはたくさんあります。