ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

あいつと私

2020年09月24日 20時15分31秒 | 映画

 昨日、BSプレミアムで日活映画「あいつと私」を見ました。原作は石坂洋次郎、主演は石原裕次郎、ちょっと期待して見始めました。でも、なんともスッキリしない内容でしたね。当時の社会や大学生の風俗を反映しているのでしょうけれど、違和感というか、ちょっと気持ち悪さを感じました。男女の青春を描いたものですが、ジェンダー視点から見ると、アウトなところが多かったような。だからか、最初にそういうところを配慮したというような説明がありましたね。

 能天気な大学生の青春ドラマの主題歌が、最初何を言っているのかわからなかった。あとで調べて、ヒップ・ヒップ・ヒップ・ラと言っていることが分かり、さらにその歌詞は谷川俊太郎とのこと。

 だいたい、処女と童貞を守るとかいうパーティーをキャンパスで教員も参加させてやっているというのも、ばかばかしいし、その出し物に、三人の女性が逆立ちして下着をあらわにして、男子からお金を集めるって、何?

 グループの一人、ニックネームがバンビというかわいい女性が結婚するというので、他の女子大生がみんなで彼女を胴上げしたすぐあとに、彼女を放り出す。そのままどしんと体が地面に!あれは相当痛かったはず。そんな野蛮なことを平気でするって、何?もう、わけわからないけれど、無茶苦茶な話で、これが石坂洋次郎の人気小説なのかと呆れました。彼の「若い人」は、亡父が、青春のバイブルだと言っていましたし、ドラマも原作も読んでまあまあよかったとは思います。でも、こりゃなんだ?社会が、時代が変わると、価値観も何もかもが変わるってことですね。とにかく、手放しでいい作品とは思えませんでした。まあ、男女の性のことは、のちに日活はロマンポルノでこの路線を伸ばしていきましたね。でも、この映画は、女性目線でも描写しているように見えるけれど、違うなあ・・・。

 

 

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