ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇9月19日

2021年09月20日 14時55分28秒 | 短歌

馬場あき子選

ジェンダーが問われる世にもそのままに侍ジャパンになでしこジャパン 熊谷市 飯島悟

 確かにそうですね。男性でこの意識を持っているというのは、うれしい限りです。

佐佐木幸綱選

カカ・ムラドへの挽歌悲しく読み返すタリバン本日カブール制圧    横浜市 栗原弥生

首に鈴つけて飼い主できたよと報告に来る猫義理堅し         中津市 瀬口美子

 一首目、カカ・ムラドは中村哲氏のことだそうです。彼も亡くなり、アフガニスタンはこれからどうなってしまうのか、日本に何ができるのか、しっかり考えていきたいです。武器やお金ではなく、本当に必要なものは水だとがんばっていた彼のためにも。二首目、多分、すずを見せびらかしに来たわけじゃなく、その猫にとってのルーティーンだったと思います。それでも、保護責任者ができて、本当によかったです。地域猫は卒業したのかな、まだわかりませんけれど、周りの優しい人たちで見守っていきましょう。

高野公彦選

原子力火力水力太陽光 自然を壊さず得られぬ電力          横浜市 芝弥生

たぶん有る<誰か>のための病床が 庶民と無縁の<特別室>が    横浜市 毛涯明子

 一首目、電力問題は厳しい現実です。技術の進歩に期待したいけれど、私はどうしても原子力は許せません。リスクが多すぎて、またフクシマの悲劇を生んでしまいます。二首目、考えたくないけれど、そういうこともあるのかと思うと、ぞっとします。上級国民は特別扱いってことですか?民主主義国でそういうことが起こるのは、納得いきません。国会議員もホームレスも、命として同じでしょう。

永田和宏選

対策の捗っている現場しか視察をしない政治家たちは        観音寺市 篠原俊則

金メダル総理・都知事に賦与をして銀ぶらをして帰国せし人     前橋市 荻原葉月

 一首目、それが現実なのでしょうか、突撃不意打ちで刺殺しないと、意味がないような気がしますけど。それとも、視察が終わったと見せかけて、翌日こそっとまた覗いてみるといいかもしれませんね。二首目、それはバッハ会長ですね。私はこの人の名前を絶対に忘れません。上級地球人とでも思っているのでしょう。バッハの名前が泣くよな。

コメント (2)
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