ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇9月26日

2021年09月26日 16時51分17秒 | 短歌

佐佐木幸綱選

畦草を刈つて仔牛と遊びをり買はるる仔牛名前つけずに      津市 中山道治

 たしかに、ペットのように名前をつけてしまえば、別れがつらくなります。でも、食用にされる家畜にも愛情がわくのは自然です。動物好きの私にはちょっと心に止まる歌です。

高野公彦選

ポスターのをみなの顔がスプレーで塗りつぶされて、カブール晩夏 町田市 村田知子

 アフガニスタンの新政府の閣僚には、当然のように女性は一人もいませんでした。さらに、女性が活躍できる場所も限られています。というより、まったくないのかもしれません。宗教とは恐ろしいものです。男女平等が当たり前のはずなのに、本当に悔しいです。

永田和宏選

父と行く映画市役所ラーメン屋会話がないってこともない夏    富山市 松田わこ

 父との会話って、そう弾むものではないです。コロナ禍じゃなくてもね。この歌は馬場あき子氏も選んでいます。

馬場あき子選

第6波に疲れながらも気をつけるおうち居酒屋いつも3人     富山市 松田梨子

 家で家族で飲むんですね、一人暮らしの私にはなんともうらやましい。3人と言うのが、妻、夫、成人の息子または娘、それとも、妻、夫、そのどちらかの親?松田わこさんと松田梨子さんの関係は?富山といっても広いですから、苗字が同じだから家族ってわけでもないけれど。

 今回は、あまり心に刺さる歌が少なくて、私の鑑賞力のなさなのでしょう。また例のこども短歌が選ばれているのには閉口します。大人をなめるんじゃないよって思いますけど。

コメント (2)
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