私が毎週土曜日の新聞別刷beを楽しみにしているのは、パズルの頁の他にも、「悩みのるつぼ」という相談コーナーです。今回は、30代女性の「結婚前からセックスレス」の悩みに上野千鶴子さんが興味深い回答を載せていました。さすがですねえ。
そもそも、結婚=セックスというわけでもないし、なくても居心地がいい生活ならそれでもいいと思いますよ。肌が合わなくてしぶしぶ我慢している妻もかなりいるのに、楽じゃないですか、それって。上野先生もおっしゃっている通り、ご主人がしたくなくて妻のあなたがどうしてもしたいのなら、外でいくらでも頼めばしてくれる男性はいるはずですし、それが恋愛になったとしてもそれから考えればいいじゃないですか。こういうケースは、不倫ということになるのかなあ。道理にかなっている気がしますが。それに、上野先生の「セックスが人生に占める比重は年齢によって変わります。やがてなんであんなものにふりまわされていたのか、と思える時も来ますよ。そのためにふりまわされてみるのもいいですけどね」も、最高です。
確かに30代40代は、女ざかりです。冒険してみるのもいいかもしれませんね。それに、恋愛がそのまま結婚というわけでもないし。私は最初のひとが好きな人だったからよかったけれど、その時に感じたのが、セックスにのめり込むと奈落に落ちるということでした。麻薬もきっとそういうものだと思います。結婚何十年ともなれば、すでにセックスレスは当然かもしれません。それよりも、価値観や生活感のほうが結婚生活では重要なんじゃないかと思います。離婚の理由がセックスレスというのも、残念に思います。そもそも恋愛なんて、長続きしませんから。結婚はおとぎ話ではありません。