ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇11月14日

2021年11月14日 17時18分45秒 | 短歌

馬場あき子選

日野川の河原ふたりの芋煮会川鵜がのぞきに来る楽しさよ  鳥取県 表いさお

温暖化の進む世界のこの先の悲惨を学者は語らずにいる   東京都 野上卓

 一首目、大勢がまだ集まることが出来ず、たった二人の芋煮会でも、川鵜が来てくれるというのがユーモアがあって楽しい歌です。二首目、地球温暖化が深刻になっているのに、日本と言う国はまだ本腰を入れて政策転換しようとしていないし、それにかこつけて原発再稼働をしようとしている。本当におかしいでしょう。今さえよければのばらまきで未来への負の遺産ばかり作っている国会議員って、何様???

佐佐木幸綱選

見慣れたる火の見櫓と半鐘は景色に穴をあけて消えゆく    千葉市 鈴木一成

秋霖にうたれてイナゴは細々と落穂の陰に身を潜めけり    安中市 鬼形輝雄

 一首目、歴史的な建物が消えてしまうのは哀しいです。お寺の鐘も、今の人たちはうるさいというのですから、呆れますよね。二首目、寒くなってから見かける昆虫には、けなげさと寂しさがあります。なんとか頑張ってほしいと願うばかりです。

高野公彦選

紙面には食料配布待つ人と宇宙旅行を待つ人がいる      三鷹市 大谷トミ子

無人機で攻撃する世に特攻で命落としし若者思ふ       東京都 西出和代

 一首目、永田和宏氏も選んでいます。このどうしようもない格差に唖然としますよね。その日の食事もままならない人たちがいるのに、どういうことだってかなり悔しくなりますよ。自分だけのためにお金使うんですねえ。二首目、さらに格差というかむなしくなりますわな。人間というやつは、なんと惨いことを考えるものだろうと、腹が立ちます。無人機で攻撃されるのも怖いけれど、ロボットに殺されるのもリアルになってきたという気がします。ロボットは鉄腕アトムみたいに正義の味方とは限らないし、どの国の正義なのかもわからないですものね。

永田和宏選

4Kのテレビに変えて見えたのは難民のこの瞳につく蠅   大和郡山市 四方護

婚姻は両者の合意で成立す一億総小姑化を叱れチコちゃん  西尾市 丸山富久治

 今まで気がつかなかったリアルな画面ですよね。私のテレビはまだ4Kではありません。どうせ目が悪いんだから、猫に小判ですわ。二首目、今回で一番好きな短歌ですよ。その通りです。今日、お二人はニューヨークに旅立ちましたが、どうかメディアが現地まで追っかけないことを祈ります。もうそっとしてあげてください、一般人なのですから。

コメント
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