ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇11月21日

2021年11月22日 17時00分58秒 | 短歌

佐佐木幸綱選

新聞を広げて見てる人のいて昭和がよぎるスマホ車内に  仙台市 石野和夫

マスクして第九を歌うテレビ観て歓喜するより悲愴を感ず 宮崎市 太田博之

 一首目、いつのころからか、電車の中ではほとんどの人がスマホを見ていますよね。なんだかぞっとします。リアル新聞を広げている光景なんか、滅多に出会いません。便利かもしれないけれど、ずっと狭い画面ばかり見ている人間世界って、おかしいです。二首目、マスクしてあの第九の歓喜の歌を歌うのって、マスクから口がはみでないかしら?悲愴はベートーヴェンのピアノ協奏曲というよりも、チャイコフスキーの方を思い浮かべます。太田さんはどちらだったのでしょうか。

高野公彦選

候補者の二世三世増えてゆき政治の道は芸事と似る     西海市 山本智恵

 いや、本当にそうですよね。おかしいでしょう。先日の領収書なしの100万円からして、もう彼らはお金儲けのためとしか思えないです。政治家はボランティア精神がないとだめですよ、いっそ無給にしてしまえ。そもそも、戦後の焼け野原で考えられたお金なんですから。選挙の時しか働かない議員は、もういらない!

永田和宏選

生真面目な君の性格災いし僕に付き合うことになったね   筑後市 近藤史紀

バイキンを見るような目でノーマスクつい見てしまう自分が怖い 東京都 薫々歩知

 一首目、恋愛って相思相愛なんてなかなかないものですよ。どちらかがアクションを起こし、相手がそれに巻き込まれるのがフツーでは?生真面目だから、二股かけないでしょうし、多分、その女性はいいひとだと思いますよ。二首目、私もそういう人とすれ違う時は、呼吸止めてます。まだまだ、怖いですもの。

 

コメント (2)
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