ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

思い出せない!

2024年06月25日 17時36分53秒 | 日常

 彼氏がMDを再生するものがないというので、私が持っているソニーのMDポータブルレコーダーを使ってもらおうかと、久しぶりに機械を見てみました。電池は入ったままでしたが、ちゃんと動きました。そういえば、一時期朗読のサークルに入っていたので、朗読の勉強にせっせと録音していたのでした。その後は、ICレコーダーを購入して、会議の録音などをしていました。だからすっかりMDの方はご無沙汰していたのです。

 それでも、いつだったか、確か夫が亡くなるちょっと前の時期だとしたら2012年3月、母校の恩師が最終講義をするというので、本当に久しぶりに母校に親友と一緒に聴講しに行きました。そして、このMDレコーダーで録音して、ラベルに「最終講義」と書いてしっかり保存していたはずが、なんということでしょう、何処に行ったのか、もうみつからないのです。

 ああ、年を取るということは、こういうことなんですね。本当に情けない。八王子の戸建てから集合住宅に移ってきたときにいろいろ整理したのですが、それがきちんとできていなかった。そしてこの先も、独居生活で何が起こるかわからない。今からせっせといろいろ整理しなくてはいけませんよね。衣服も最近は古着ばかりになっているし、化粧品も昔ほど買わないし、保険は整理しようと思っているし。だって、一人暮らしだから何かあっても手続きができない。今の時点では親族でないとそういうことができない。私は子どもがいないので、姉を頼るしかないけれど、姉の子どもたちは、もう20年以上会っていないので、彼女たちにそんなことはとてもお願いできませんよ。介護保険だって要介護の何とかになったって誰が手続き出来ますか?認知症になったらもう、すべてを「川の流れのように」お任せするしかないでしょうね。人類とは別の次元での弱肉強食の世界だったら、もっと楽になるのかもしれません。生き続けるというのはとても大変なことです。何が人生百年時代だよね。

 今の自分にできることは、とにかく健康に注意して、楽しく生活することです。今となっては、小説の本の残りの頁がどれくらいあるのかと気にしながら読み進めるみたいなものですよね。もしかしたら今が晩年なのかもしれません。

 最後は、今までに出会った人たちにありがとうと感謝をして人生を終わることくらいしかできません。恩師の最終講義のMD、見つからなくてごめんなさい!大好きでした、ありがとう。

 

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