山中でもカッパに傘のスタイルを崩さず、ザックに染み込む濡れや、顔から伝い落ちる雨でのダメージを減らしてこれからの長丁場に備えます。
お話は前回のブログから続きます。
作戦を練ってきたとはいうものの、この状況をどうするべきなのだろうか。
立ち尽くす僕。
目の前にはコンクリート製の防水堤が流れをさえぎるように横たわっていました。
そこにぶち当たる濁流が防水堤をバシャバシャと越えています。
コースはここを渡るように指示されていました。
普段なら問題なく渡れる場所も、こうなると危ないです。
足をすくわれるほどの水量が防水堤を越えているわけではないのですが、見るからに怖いです。
呆然と立ち尽くす僕。
しばらく見つめていると、防水堤を越える水流にリズムがあるようです。
これを見極めて、行くしかない。
ゆっくりと確実に、そして素早く。
幅50㎝長さ15mほどの足場以外は渦巻く濁流で、踏み外し厳禁です。
中央まで行ったその時、足元に水が跳ね上がり『しくじったか!』と感じると同時に身体は敏感に反応して、残りの数メートルを駆け抜けました。
対岸に着いたとき雄叫びを上げました。
『うぉぉぉ怖えぇぇぇっ』
ひとまず難関をクリアしました。
さらに幾度となく不安感をあおる場面に遭遇しましたが、結局これが一番緊張した場面となりました。
やがてコースは一度登山道を外れます。
工事中の規制により夜間でも一人の若者を配置していました。
通行人対して安全に配慮してのことだと思います。最近は何かあったときの対応に不備が無いように、あらかじめ対応しておく傾向にあると思います。
信じられない程の山奥に人が立っていたりするので驚きます。
彼は夜の雨の中濡れながら道案内をしてくれました。
スタートしてから5時間、初めて会った人間でもありました。
再び山中へコースが引き込まれていきました。
どんどん上がる高度に心拍数も上がりっぱなしです。稜線付近は風が強めに吹き付けてきます。
その時目に入ってきたのがこの夜景でした。
この街の明かりをグルッと一周するのが京都一周トレイルだということです。
そして長い夜は終わりを告げ、大量の雲が東へと流れ去っていくのが見えました。
続く。
お話は前回のブログから続きます。
作戦を練ってきたとはいうものの、この状況をどうするべきなのだろうか。
立ち尽くす僕。
目の前にはコンクリート製の防水堤が流れをさえぎるように横たわっていました。
そこにぶち当たる濁流が防水堤をバシャバシャと越えています。
コースはここを渡るように指示されていました。
普段なら問題なく渡れる場所も、こうなると危ないです。
足をすくわれるほどの水量が防水堤を越えているわけではないのですが、見るからに怖いです。
呆然と立ち尽くす僕。
しばらく見つめていると、防水堤を越える水流にリズムがあるようです。
これを見極めて、行くしかない。
ゆっくりと確実に、そして素早く。
幅50㎝長さ15mほどの足場以外は渦巻く濁流で、踏み外し厳禁です。
中央まで行ったその時、足元に水が跳ね上がり『しくじったか!』と感じると同時に身体は敏感に反応して、残りの数メートルを駆け抜けました。
対岸に着いたとき雄叫びを上げました。
『うぉぉぉ怖えぇぇぇっ』
ひとまず難関をクリアしました。
さらに幾度となく不安感をあおる場面に遭遇しましたが、結局これが一番緊張した場面となりました。
やがてコースは一度登山道を外れます。
工事中の規制により夜間でも一人の若者を配置していました。
通行人対して安全に配慮してのことだと思います。最近は何かあったときの対応に不備が無いように、あらかじめ対応しておく傾向にあると思います。
信じられない程の山奥に人が立っていたりするので驚きます。
彼は夜の雨の中濡れながら道案内をしてくれました。
スタートしてから5時間、初めて会った人間でもありました。
再び山中へコースが引き込まれていきました。
どんどん上がる高度に心拍数も上がりっぱなしです。稜線付近は風が強めに吹き付けてきます。
その時目に入ってきたのがこの夜景でした。
この街の明かりをグルッと一周するのが京都一周トレイルだということです。
そして長い夜は終わりを告げ、大量の雲が東へと流れ去っていくのが見えました。
続く。