原左都子エッセイ集

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菅首相による日本学術会議「推薦候補」6人任命拒否問題、断じて許し難し!

2020年10月02日 | 時事論評
 冒頭より、表題の件に関するネット情報を引用しよう。

 
 菅首相、日本学術会議「推薦候補」6人の任命拒否 「共謀罪」など批判、政治介入か

 政府から独立した立場で政策提言をする科学者の代表機関「日本学術会議」が新会員として推薦した候補者105人のうち、6人を菅義偉首相が任命しなかったことが明らかになった。「学者の国会」と呼ばれ、高い独立性が保たれる学術会議の推薦者を首相が任命しなかったのは、現行の制度になった2004年度以降では初めて。
 政府は拒否した理由を明らかにしていないが、6人の中には、安全保障関連法や「共謀罪」を創設した改正組織犯罪処罰法を批判してきた学者が複数含まれている。関係者の間では、学問の自由への政治介入との見方が広がっている。
 日本学術会議法は「優れた研究、業績がある科学者のうちから会員候補者を選考し、首相に推薦する」と定めており、推薦に基づき首相が会員(210人)を任命する。任期は6年で3年ごとに半数を改選している。

 関係者によると、推薦されながら任命されなかったのは、小沢隆一・東京慈恵会医科大教授(憲法学)▽岡田正則・早稲田大教授(行政法学)▽松宮孝明・立命館大教授(刑事法学)▽加藤陽子・東京大教授(日本近代史)▽宇野重規・東京大教授(政治学)▽芦名定道・京都大教授(哲学)――の人文・社会科学系の6人。学術会議は今年9月末で会員の半数が任期満了を迎えることから、8月31日に6人を含む計105人の推薦書を首相あてに提出したが、9月末に学術会議事務局に示された任命者名簿には6人を除く99人の名前しかなかったという。新会員99人は1日付で任命された。
 1日に東京都内で開かれた学術会議総会で、9月30日付で退任した山極寿一・前会長は「(1949年の)創立以来、自立的な立場を守ってきた。説明もなく任用が拒否されることは存立に大きな影響を与える」と危機感をあらわにした。9月30日に、菅首相に対し文書で理由の説明を求めたという。一方、加藤勝信官房長官は1日の記者会見で「個々の選考理由は人事に関することでコメントを差し控える。直ちに学問の自由の侵害にはつながらない」と述べた。

 (以上、本日のネット情報より引用したもの。)



 本日テレビにて昼のニュースを見ていると、この事件に関する報道内で2015年ノーベル物理学賞受賞者・梶田隆章氏の映像が流れた。 参考だが、梶田氏は現在61歳、東京大学卓越教授であられる。
 (あれ、懐かしいなあ。)などと思いつつ長身の梶田氏の映像を見ていると。
 どうやら、梶田氏は現在日本学術会議の新会長に選出されているようだ。
 その立場から、今回の菅首相による日本学術会議「推薦候補」6人の任命拒否事件に対して抗議の演説をされた、とのニュース報道だった。



 私見だが。

 この事件、実に許し難い!

 菅首相は何の権限があって、日本学術会議「推薦候補」6人の任命拒否などを強行したのか!?!
 これは国家首相にして前代未聞の出来事だったようだ。 “あの前安倍首相ですら”そこまでの思い切った措置をしていないにもかかわらず…😲  よくぞまあ、このような任命拒否を菅首相は平然と公表したものだ。 
 
 上記ネット情報内にも記されている通り、任命拒否された6名の学者氏達はいずれも憲法学、行政法学、刑事法学、日本近代史、政治学、哲学、等々人文・社会科学系の大学教授であられる。 
 それらの方々は、安全保障関連法、「共謀罪」を創設した改正組織犯罪処罰法に対し一貫して批判的立場に立っている学者達だ。
 まさに菅政権による“学問の自由への政治介入”であることは揺るぎない事実であろう。 (政権に逆らう者は著名学者とて容赦なく蹴落とすぞ!)と表明したも同様の措置だ…😨 

 学術会議は「1949年の創立以来日本学術会議は、自立的な立場を守ってきた。説明もなく任命が拒否されることは存立に大きな影響を与える」と危機感をあらわにし、菅首相に対し文書で理由の説明を求めたようだが。

 菅首相は是非共早急にこの発表を取り消すか。
 あるいは日本学術会議の要求に従い、6名の任命拒否に対する説明責任を早急に果たして欲しいものだ!

 いやはや菅義偉首相とは一体何様のつもりなのだろう???
 “あの”安倍さんよりもたちが悪い国家リーダーとして君臨するつもりだったとは、この先の我が国の行方が空恐ろしくなる…… 😱