原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

松井大阪市長の「知らんじいさんランナー見たいか?」発言に同感!!

2020年10月24日 | 自己実現
 (冒頭写真は、2015年秋に出場した地元自治体主催のロードレース大会にて。ゴール地点でのプロカメラマン撮影映像。 この大会には9年連続で出場したが、この年はスタートからゴールまで土砂降りの大雨に打たれた過酷な大会だったことが懐かしい。)


 
 冒頭から、昨日ネット上で見つけた表題に関する記事を以下に引用しよう。

 大阪市の松井一郎市長は22日の記者会見で、中高年の世界的なスポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ」(WMG)について、「シニア層が一生懸命走るのを見ても、一般の人はうれしくないもんね」と述べた。再来年には関西を中心に開く大会で、反発を呼びそうだ。  大会は4年に一度、世界約100カ国から競技者が集まって開いている。次回は新型コロナウイルスの影響で1年ほど延期される。松井氏は「(WMGの)意義を否定することはない」としつつ、「知らんおじいさんが100メートル20秒ぐらいで走るのが見たいか」と発言。「家族は楽しいけど、知らん人が走ってんの見ても『大丈夫かな、つまずけへんかな』ぐらいでしょう」とも語った。  WMGをめぐって松井氏は過去にも橋下徹氏とともに「経済効果が見込めない」などと語っている。

 (以上、ネット情報より引用したもの。)



 私事及び私見に入ろう。

 9年連続で素人ランニング大会に出場した身として、上記の松井氏の発言が身に沁みる思いだ。

 いえいえ、その“知らんじいさん”に大会会場でよく声を掛けて頂いたものだ。 そのエピソードを本エッセイ集バックナンバーにても数回紹介しているが。
 ある時はスタート地点で、一緒に出場していた娘に「よろしく!」などと声を掛けつつ半ば無理矢理握手を求めてくる“じいさん”もいた。 娘の代りに私が「お互いに頑張りましょうね!」と返事すると、まさか隣のおばさんが若き娘の母親だったとは思ってもいなかった様子だったが。 慌てふためいて私にも「頑張りましょう!」と言いつつ握手をしてきた。😲  (ババアの手など握りたくもなかっただろうにね…)

 またある時は、ゴール地点で「同走してくれてありがとうございました。」とお礼を述べてくれる“じいさん”もいた。 こちらとしては偶然スピードが同じで抜きつ抜かれつしただけの話だが、「こちらこそありがとうございました。」とニコニコと返事をしておいた。

 この種のエピソードは、私としては歓迎するべきと快く受け入れている。

 と言うのも素人対象ランニング大会に出場しているのは、箱根駅伝出場者経験者等の半ばプロ並みの選手を除き、まさに素人ランナーばかりだ。 
 それは良しとして、その素人ランナー達が各種“走る会”等を結成し、それらグループが団体出場しているケースが多数だ。  まったく個人で出場している私など、この“グループ集団”がかなり鬱陶しい。(何せ、集団嫌いの私だし…)
 会場のあらゆる場所でウオーミングアップからクールダウンまで、ずっと集団で円陣を組んだり行動するのが邪魔でもあるし。 下手をするとレース本番途中も皆が一緒に集団で走ったりされると、まさに進路妨害とも成りうる。

 しかも、私が毎年連続出場している素人ロードレースは、都立公園内で開催されていたため、公園で寛いだり遊んだりしている市民にとってはレース開催自体が迷惑行為であること間違いない。
 今年から、このロードレース大会は(おそらく“コロナ禍”をきっかけとして「廃止」となったようだが。 自治体である区の勇断と私は解釈している。



 話題を、冒頭の松井大阪市長の記者会見発言に戻そう。

 松井氏の場合、全国津々浦々で開催されている素人ランニング大会ではなく、中高年の世界的なスポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ」(WMG)に関するコメントを述べたようだが。
 繰り返すと。
 大会は4年に一度、世界約100カ国から競技者が集まって開いている。次回は新型コロナウイルスの影響で1年ほど延期される。松井氏は「(WMGの)意義を否定することはない」としつつ、「知らんおじいさんが100メートル20秒ぐらいで走るのが見たいか」と発言。「家族は楽しいけど、知らん人が走ってんの見ても『大丈夫かな、つまずけへんかな』ぐらいでしょう」とも語った。  WMGをめぐって松井氏は過去にも橋下徹氏とともに「経済効果が見込めない」などと語っている。


 
 私見でまとめよう。

 この松井氏の発言は、市民の反発を食らっている様子でもあるが。
 素人ランニング大会出場経験のあるこの私など、まさに松井氏のおっしゃるとおり!感がある。
 これ、見たいの、家族か義理付き合いの知人だけだろう。

 もしも、このWMG大会に少なからずの「経済効果」が望めるのならば話は大幅に好転するのだろうが。
 多大な費用のみ自治体に負担が掛かるのならば。

 ここは、熟年層の「健康維持」対策を根本的に見直すべきではあるまいか。
 WMG大会との世界を挙げての大規模大会ではなく。
 はたまた、市民に迷惑をかける公的公園内での素人大会開催でもなく。

 もっと小規模かあるいは個々人が、自由に健康維持目的のエクササイズに取り組めるシステム作りとその援助を展開するべきではないだろうか?