10月初頭のことだが。
IT技術者である我が娘が、職場から小型ディスプレイと大型キーボードを持ち帰って来て告げるには、「明日、自宅でテレワークをすることになった。」
おっとっと。 随分遅ればせながらだなあ、と感じつつ詳細を確認すると。
娘曰く、「職場では大型コンピュータを使用しているため、これまでずっと出勤体制を取っていたが。 一グループに3台小型ディスプレイと大型キーボードを配備して、希望者順番制で今後テレワークも取り入れることとなった。」とのことだ。
(そうだとして、よくぞまあ私以上の細腕でその二つの機種を抱え、片道1時間半の電車乗り換えで無事に自宅に帰り着いたものだ。) 親としては何だかやたらと痛々しく😫 、玄関先でそれら機種を私が持って娘の部屋へ運んだ。
次の日の朝から娘の自宅での“テレワーク”スタートだ!
通勤しなくてよい分、いつもより遅く起きて来た娘だが何だか慌ただしい。 そそくさと朝食を済ませた後、前夜自分の部屋の机に配線したディスプレイとキーボードの前に座り、早速“テレワーク”にとりかかった。
娘曰く、「始業が9時と定められているが、その始業開始をパソコンから連絡せねばならない」とのことだ。
ここで一旦、私事に入るが。
この私も過去に少しだけ情報処理経験がある。
医学業務の要請で仕事に必要なワークシートを作成するため、COBOLプログラミングをする機会があった。 それを自ら買って出て本業の合間に一時情報処理業務を経験している。
その当時、せっかく頑張った情報処理力を形に残そうと「情報処理2種試験」を受験したが。 惜しくも70点合格の65点で不合格となって以降は情報処理とは縁が無い。
そんな私故に、我が娘が一体如何なる情報処理業務をこなしているのか多少気になる。
ただ、9時始業でテレワークを始めた娘の後ろ姿のその集中力がもの凄い!
これは邪魔をするべきで無いと判断し、その日は娘の部屋への入室を自粛した。
昼飯は食べるのだろうと予測し、娘の分の昼飯も用意して待っていると。
12時10分頃に食卓へやってきた。 娘曰く、「昼休みは1時間だから1時には部屋へ戻る。」とのことだ。
あまりにも杓子定規に“くそ真面目”なため、「それもパソコンから連絡せねばならないの?」と聞くと、「いや、連絡は“始業”と“業務終了”だけでいい。」とのご返答…
その後午後の業務に入った娘に“午後のおやつ”ぐらいは準備してやりたいが。 部屋の入り口からそっと覗くと、相変わらずIT業務に集中している。
(これ、目を悪くしないか…)なる親心がかすめる。 ただし、我が娘の場合は小学校高学年より既に“超ド近眼”領域(亭主からの遺伝)に入り、中学校入学と共にコンタクトレンズ生活に移ろいでいる故に、それ以上悪化することはないだろう…、と考えることとして…
夕食時になったが、娘は未だ自室でIT作業中だ。
「先に夕食にしよう」と亭主と同意し、それを実行したのだが…
我が娘が“テレワーク"を終えそれをパソコンから職場に連絡を入れ、食卓へやってきたのは午後7時半のことだった。
テレワークを終えた娘が私に告げるには、「私はテレワークよりも出勤の方が仕事がし易い。 だから、今後はテレワークはしない」
親としてはちょっぴり寂しい娘の回答だったものの…😰
この“我が娘の初テレワーク体験”を端で観察する機会を得て、親の立場として判明した事が多数あったのが何よりの収穫だった。😃
まず、我が娘は“超”がつく程に真面目であること。
これに関しては我がサリバン力の賜でもあるが、それにしてもその教えに従い職場でもその真面目力を発揮しているであろう姿を自宅で垣間見れたのは、ラッキーだった。
マイナス面での印象としては。
毎晩自宅への帰り時間が遅いのは、おそらく他者よりも業務に時間を要するが故だろう。 それでも最後の一人になっても、必ずやきちんと自己の仕事をやり遂げてから帰宅しているのが証明された気もする。
一番の収穫は娘本人が、「私はテレワークよりも出勤の方がいい」と宣言してくれた事実だ。
下手をすると。
安直にテレワークを実行した挙げ句、「私はテレワークが気に入ったから今後はお母さんに朝昼晩の飯のお世話になるよ! などと娘に宣言されたものならば、“料理嫌い”の我が身が持たない!!😱
娘よ。
今回の自宅にての“1日限りのテレワーク”により、あなたはあなたなりの“立派な職業人”に成長していると母の私はしかとみた。
今後も片道1時間半の通勤を日々こなして、IT技術者の職務を職場にて頑張れ!!