11年程前から高齢者介護施設にて暮らす義母だが。
入居当初は、おそらく施設に届く自分宛の郵便物処理を自らこなせていたと記憶しているが。
まもなく認知症症状が出始めてその処理が不能となり、やむなく義母宛郵便物のすべてを保証人である我が家まで転送し始めてから長い年月が流れている。
(参考だが郵便局の見解によると、郵便物の転送とはあくまでも転居をした後の短期間のサービスであり、本来その目的での転送届は受け付けていないとのことです。)
さて本日午前中、その処理をこなそうとネットにて「郵便物転送」ページを開いたところ。
基本的にその処理には「マイナンバーカード」が必要で、それが無い場合は本人が郵便局窓口まで出向き手続きをするように。 との記載があった。
昨年まではこんな記載は無く、私がパソコン操作をして義母郵便物転送処理をしていたと記憶しているのだが。
世の中(特に国家や自治体)が、どうも「マイナンバーカード」を何とかして国民に作らせようと躍起になっている様子が伺え、辟易とさせられた。😫
亭主に相談すると、「しょうがないから、義母を施設近くの郵便局へ連れて行くか」との反応。
これに私が対抗して、「それこそ大変な作業だよ。 それよりも私の考えだけど、義母の郵便物転送をやめる手段をとったらどうか? たとえば、不必要な郵便物をわざわざ転送する必要などないので、それを私が調べてみる。」と返答して、早速その作業を実施した。
我が家では、我が家に転送されてきた義母宛の郵便物を年度毎に私が整理して保管してあるのだが。
そのうちの昨年1年間の義母宛に届いた郵便物のうち、「転送」にて届いたその郵送先を調査してみると。
意外にも重要郵便物とは義母住民登録地(義母の現在の住所とは異なります)である自治体の「介護保険課」のみであり。 その他の「後期高齢者年金課」や「税務課」に関しては、既に我が家へ郵便物が直接届けられるよう役所に登録変更手続きをしていることが判明した!
「これ、『介護保険課』に電話して、今後は義母の郵便物を我が家へ郵送してくれるように手続きすれば、郵便局へ郵便物転送届け出を出さずに済むんじゃないの?」と私が訴えると。
亭主も同意してくれて。
早速、義母の住民登録地である役所の「介護保険課」へ私が電話を入れた。
係員の方が親切に対応して下さり。
その後ちょうど昼食時だったため、午後に折り返し電話をいただけるとのことで。
その電話がきちんと午後にかかってきて役所の担当者がおっしゃるには、「本来そのような要望にはお応えできないのですが、ご本人の認知度等が高いことに鑑み、今一度対応策を模索してみます。」
私側からも、「同じ役所内で、例えば後期高齢者年金課や税務課では既にこの件に関して対応して下さっていて、直接我が家への義母郵便物の到着が叶っています。」
その我が疑問に応えて担当者氏曰く、「おそらくそれら両課とは、保険証をお届けしたり税金の還付を行ったりと区民の皆様との直接的な対応があるために、その対応に遅れを生じさせないとの便宜を図る目的で手段を取っていると推測します。 その点、介護保険課では単に保険料のお知らせを送付させていただくのみですので、そのような便宜を図ってきませんでした。 分かりました! もう少し時間を頂けますか? これから今一度介護保険課内で協議しまして、ご返答を差し上げます。」(そんなに大げさではなかったものの、要するにそういう趣旨の回答をいただいた。)
そして、待つこと20分程。
素晴らしい回答が、介護保険課より届けられた。
「今後、原〇子さん(義母のこと)の郵便物は、直接息子さん宅にお届けいたします。」
(何と、どうやら区役所介護保険課の担当者氏は、わざわざ郵便局にまで電話を入れて現在の郵便物転送事情まで調査して下さった様子だ!)
私が応えて、「それは、誠にありがとうございます。よろしくお願い致します。」
最後に、原左都子の感想だが。
相手が役所であれ何であれ、こちらの困難状況の現状等々を理性的に丁寧に伝えると、それに真摯に対応して下さる事実を改めて思い知った私である。
それが全ての人間関係の基本であると、元々信じ日頃より行動している私だ。