冒頭から、ネット上で見た青学・原監督”の談話に関する報道を、以下に引用しよう。
【箱根駅伝】青学大・原晋監督 駅伝界に警鐘「演出部分で劣化してる。僕は非常に不満」
駅伝界の今後について語った青学大・原監督
青学大・原晋監督(55)が、駅伝界の今後に危機感を募らせている。第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日に行われ、駒大が10時間47分11秒で2年ぶり8度目の総合優勝。青学大は総合3位に終わった。
連覇を狙った今大会だったが、5区の脇田幸太朗(4年)が失速。 6区の山下りでは西川魁星(4年)が区間最下位に沈んだ。今回は山に泣いた原監督は「ピース大作戦は山上りと山下りの2つのピースがハマらず残念。次こそワンピースになれるように頑張っていきたい」とリベンジを誓った。
連覇を狙った今大会だったが、5区の脇田幸太朗(4年)が失速。 6区の山下りでは西川魁星(4年)が区間最下位に沈んだ。今回は山に泣いた原監督は「ピース大作戦は山上りと山下りの2つのピースがハマらず残念。次こそワンピースになれるように頑張っていきたい」とリベンジを誓った。
一方で、原監督は競技そのものの未来を危惧。サッカーのカタールW杯を引き合いに「少年たちはW杯を見た。身体能力の高い選手がサッカーに流れてしまう。極端な話、箱根駅伝がなくなったら、誰がこんなきつい長距離をやるのかと。五輪で戦える選手は出てこない」と厳しい口調で語った。来年は節目の100回大会。記念大会として全国に門戸を開いて開催される。
原監督は「より強固なものにしていくためには100回大会だけじゃなく、100回を機に(毎年)全国化すべき」と改革を提言。その上で「日本の駅伝文化は勝ち負けではなく沿道の上り旗、大学の応援団を含めて駅伝だと思う。(規制で)だんだん駅伝文化がなくなり、見てる人が楽しくなくなる。現場サイドでは記録を上げて立派な対決になってるけど、演出部分で劣化してることに対して、僕は非常に不満ですね」とまくしたてた。
誰よりも駅伝の発展を願う名伯楽は〝箱根人気〟にあぐらをかく現状へ警鐘を鳴らした格好だ。
(以上、ネット情報より引用したもの。)
原左都子の私見に入ろう。
この私も、元々マラソンや駅伝のテレビ中継を見ることを比較的好んでいる。
この正月にも、テレビ中継にて「箱根駅伝」往路・復路それぞれの一部を垣間見た。
私がテレビ放映にて見たのは、往路最終区・山登りアンカー区。 及び、復路の8区~最終区の10区のみだが。
まず往路の山登りアンカー区にて、青学の選手が中央大学の選手に簡単に抜き去られる個所を見た。
これ、中央大学の選手の方が断然勝っていた。 その差は、その場面しか見ていない身にしても歴然であり、正直言って、青学は何でこのハイライト区に、山登りが得意そうでもない選手を配置したのか??と不思議に思う程だった。
復路に関しては、私がテレビ放映を見始めた時には既に青学は画面に映らない順位だった様子で、最終ゴールテープを切る場面しか見ていない。
当然ながら、優勝した駒澤大学と2位の中央大学よりもテレビ放映上の青学の扱いは少なくなるのは致し方ないだろう。
それにしても、私がテレビ放映にて見た上位の選手たちの走りざまは素晴らしいの一言に尽きたものだ。
そんな我が身にして、本日朝見たネット情報上の青学・原監督の談話とは、まさしく私の耳には単なる“負け惜しみ”にしか聞こえてこないのだが…
何ですって??
上記引用文の一部を繰り返すが。
「原監督は競技そのものの未来を危惧。サッカーのカタールW杯を引き合いに『少年たちはW杯を見た。身体能力の高い選手がサッカーに流れてしまう。極端な話、箱根駅伝がなくなったら、誰がこんなきつい長距離をやるのかと。五輪で戦える選手は出てこない』と厳しい口調で語った。」
ちょっと待ちなさいよ、原監督。
青学が3位に終わったからと言って、どうしてそこまで論理を飛躍させねばならないんだ!?!?
こんなところで、マラソンや駅伝とサッカーを比較してどうする??
なんですって?? 身体能力の高い選手が皆サッカーに流れているんですって?!? 箱根駅伝がなくなったら誰がこんなきつい長距離をやるのか、とまで言ってしまった責任を取れるのか!!??
これが長年、青学駅伝部の監督として多くの選手達を指導しその上部に君臨してきた人物が公に発するコメントか?!?と、私は朝から呆れ果てている。
こんな“負け惜しみ発言”を深い思慮なく公表する前に、若き駅伝選手たちを今後共指導していくのであろう立場の一人間として、少し落ち着いて物事を考え直して欲しいものだ。
一般市民にしか過ぎない我が身であるが、毎年 新年に「箱根駅伝」のテレビ放映を楽しんで来ている立場にして。
現役監督からのこの発言は、汚点以外の何物でもなく。
特に、青学の現役駅伝選手達を大いに傷つける発言ではなかったか?と、一般市民の一人として大いに気をもんでいるのだが…