(冒頭写真は、goo編集画面にて見つけた、2015.10時点の原左都子の写真。 この写真など、ウィッグを着用しているのが素人目にも分かり易いであろう。)
本日つい先程、別のテーマにてエッセイを執筆せんとしたところ。
我がスマホ電話が鳴る。
画面を開くと、数年前までお世話になっていた国内某大手ウィッグ企業からだった。
すぐにセールス電話だと分かったが、無視しても何度もかけてくるのが目に見えるため電話に出ることとした。
電話口で女性担当者氏曰く、「ご無沙汰しております。以前は大変ごひいきにしていただきありがとうございました。 その後、ウィッグのご使用の程はいかがでしょうか?」
すかさず私が応えて、「もう数年前より、別社の製品を購入して使用しています。 ウィッグも時代と共に随分と進化を遂げていて、私が現在使用しているウィッグは安価であるにもかかわらず、過去に貴社にて作っていただいたオーダーウィッグより品質もずっと高く、十分に満足しております。 今後も現在使用中のメーカー製品を愛用する予定でおります。」
当然ながら、大手ウィッグ企業の担当者より反論が出る。 「弊社製品も現在では発展を遂げておりますので、どうか今一度お試しいただけないでしょうか?」
更に私が応えて、「貴社製品を巷の広告等々で拝見する機会がありますが、私に言わせていただきますと、やはり概して価格が高額です。 私も今現在は年金生活者ですし、私としましては現在使用中の(大手企業製ではない)ウィッグを今後共愛用したく考えております。」
かなり明瞭にその旨告げると、「また貴社製品をご愛用いただける機会がございましたら、よろしくお願いします」…
ナンタラカンタラと告げて、比較的簡単に電話は切れた。
私め原左都子が、ウィッグ愛用者(と言うよりもウィッグ無くして生きていけない人種)であることを、本エッセイ集愛読者の方々は十分にご存じであろう。
そのきっかけとは、私が40歳時に“頭部皮膚癌”を患ったことに遡る。
まさに頭頂部やや左寄りの位置に発症した皮膚癌であったが。
その摘出及び我が脚からの植皮手術に関しては順調に事が運び、抗がん剤治療の後退院後ずっと、この通り元気にこの世を生き延びている。
癌の置き土産だった我が頭頂部の傷跡カバーのために、当初その傷が全治するまでの半年程はずっと帽子着用にて対応してきたが。
傷跡が完治して以降はウィッグのお世話になることとして、その後20数年年月が流れている。
本エッセイ集バックナンバーにても幾度か公開したが。
当初、そのウィッグを某大手国内ウィッグ企業(本日電話を寄越した企業)に全面的に依存することとしたのだが。
そのウィッグ制作総額が、なんと! 数百万円にも上り…
まさに、年金生活に至った時点で、私なりの“ウィッグ大改革”を遂行し。
今現在は、安価にもかかわらず品質のよりウィッグに巡り会えて、その製品のお世話になっている。
そのようないきさつがあり、今となっては 過去に数百万円の出費を煽られた国内某大手ウィッグ企業とは完全に縁を切りたい、と欲するのは自然の理であろう。
実際今の時代、世のウィッグ改革の程が凄まじいまでに進化している様子だが。
国内某大手ウィッグ企業も、いつまでも高額のウィッグを電話セールスとの安直な手段で展開するのは、もうそろそろ終わりにしては如何でしょう??