原左都子の長年の愛読新聞である「朝日新聞」のコラム “リレーおぴにおん”の最近のテーマは「二刀流で行こう」のようだ。
このコラムの存在を本日初めて知ったのだが。
「原左都子エッセイ集」長年のファンの皆さんは、おそらく私が現役時代の職業として“二刀流”、いや“”三刀流”だったことを十分にご存じであろう。
その我が職業経歴を少し振り返らせていただくと。
まずは国立大学医学部卒業後上京し、民間企業にて「免疫学」関連の業務に従事した。
順風満帆に医学業務をこなし30歳を過ぎた頃に、自らの希望で再び学業に励む道程を歩む決断をして。 医学分野の職業から一旦離れた。
その後、二度目の大学生となると同時に。
食い扶持稼ぎのために、アルバイトとして夜は「ラウンジコンパニオン」に励み。 大学の長き休暇中には、医学分野の派遣社員として活躍した。
2度目の大学にて「教職免許」を取得した縁で、大学院進学と同時に夜間は高校教諭として日々勤務を頑張った。
大学院修了と同時に、昼間私立高校にても教鞭をとり。 娘の高齢出産直前期に、高校教諭を出産退職して。
娘5歳時に再び医学業務に舞い戻って、基礎医学研究の一端を担った。
ざっと我が職業経歴を簡単に列挙したが。
要するに私の場合、これらの職歴のみでも、「医学」「教育」「コンパニオン」と“三刀流”にて食い扶持を繋いだこととなる。
さて、話題を朝日新聞“リレーおぴにおん” 「二刀流で行こう」に戻して、評論家・スージー鈴木氏による 「サラリーマンは2枚目の名刺を」と題する記事の一部を以下に引用しよう。
サラリーマンは2枚目の名刺を持とう。 私の持論です。 (中略)
変化の激しい時代、会社の先行きは読めず、早期退職制度も広がっている。 一生会社にしがみつくのではなく、自分の「腕っ節」一本で生きる準備を初めておくべき。 「2枚目」の肩書はスイーツ愛好家のような趣味の世界でもいい。 大事なのは、会社以外に打ち込めるものを見つけること。(途中大幅略)
二刀流で大事なのは、会社から後ろ指をさされないこと。 (中略)
(鈴木氏の)業界は、過労死問題が起きるなどして働き方改革が叫ばれるようになった。 部下に言ったのは、会社の仕事が人生の全てではないということ。 歯を食いしばってでも自分の時間をつくれ。 会社は最後の最後まで、あなたを守ってくれません。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
最後に、原左都子の私見を書かせて頂こう。
ははあ、評論家 スージー鈴木氏がおっしゃるところの「二刀流」とは、あくまでも「“会社”勤務人」との範囲内でものを言っていらっしゃるとのことのようだ。
最後の記述で気になるのは、「会社に後ろ指をさされないことが二刀流で大事」と記されていることだ。
元々専門分野での業務就業を目指していた原左都子にして、所属する会社はじめ企業など二の次だったものだ。
ただただ自身が磨いてきた“専門力”を売り物にして世を渡ってきた身にすると、この辺の(“会社に後ろ指をさされないことが大事”なる)記述には違和感を抱かざるを得ない。
この私も もしかしたら自分が所属した会社から「後ろ指」を指されたのやもしれないが、そんな事二の次以下のどうでもよい話だ。
自分が選択して進まんとする次なる道程にこそ、我が夢の実現を描きつつ邁進して来た身としては。
二刀流、いや、三刀流の我が人生もまんざらでは無いどころか。
得るものが多大だったと、嬉しく振り返ろう!! 😃