原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

米国大統領候補者って、いつまで経ってもトランプとバイデンしかいないのかねえ…

2024年01月25日 | 時事論評
 これ、おそらく世界中の人民が不可思議に思っている事象ではあるまいか??

 
 ご両人共々 80歳前後の大年寄りだ!!
 失礼かもしれないが、バイデン氏など歩く姿に明らかに長老が見て取れるし…
 近頃トランプ氏を映像で見ることは無い私だが、同じく相当長老化していることだろう。
 超大国アメリカにして 大統領候補者がいつまで経ってもこの“ご両人”しか存在しない事実に、辟易感すら抱かされる…

 
 そんなこんなと、米国大統領選の行方を歪んだ視点から観察していたところ。


 2024.01.24付朝日新聞「時事小言」に、千葉大学特任教授・国際政治学の藤原帰一氏による、「トランプ再来? 選挙が動かす世界の戦況」と題する記述が掲載されていた。  以下に、一部を要約引用しよう。

 戦争のゆくえを左右するのは各国の国内政治だ。 世論が戦争に反対するからではない。戦争を厭わない指導者が選挙で選ばれるからである。 (中略) 
 なかでも国際政治への影響が大きいものが、11月の米大統領選だ。 ドナルド・トランプ元大統領に対抗する候補はニッキー・ヘイリー元国連大使一人となった。 共和党の大統領候補はトランプとなる公算が大きい。
 本選挙でトランプ候補がバイデン元大統領に勝つかどうかは分からない。 それでも仮にトランプがまた大統領となれば、国際政治への影響は第一期政権を上回るものとなろう。 米国はウクライナとイスラエルへの軍事支援の中核だからだ。 (途中大幅略)
 トランプが再び大統領となれば米国がウクライナへの軍事支援を取りやめることは確実であり、米国がNATOを脱退する可能性さえ無視できない。(中略) 
 しかし、停戦がロシアによる占領地域の保持を認めるものであれば、侵略による領土の拡大を見過ごし、国際法を度外視した力の支配に屈することになってしまう。
 ウクライナとは逆にトランプの支援が見込まれるのがイスラエルである。 在任中のトランプはイスラエル首相ネタニヤフとの密接な関係を保っていた。
 (途中大幅略)
 イスラエルによるガザ攻撃は自衛として認められる範囲をはるかに逸脱しており、パレスチナの死者は既に2万5千を超えたと伝えられている。戦争がエスカレートする懸念も高い。 (途中大幅略)
 だが、トランプが再び大統領となればイスラエル支援が強化される可能性が高い。 (途中大幅略)
 トランプ再来への期待だけで戦争が長期化する。
 民主主義はよい統治を保証しない。 プーチンもネタニヤフも選挙によって選ばれながら法の支配を顧みない統治と無謀な軍事力行使を続けて来た。 それらの武力行行使を容認することによって、トランプの再来は法に制御されることのない力の支配をさらに広げてしまうだろう。

 (以上、朝日新聞「時事小言」より藤原帰一氏の論評の一部を引用したもの。)



 最後に、原左都子の感想だが。

 そうなんだねえ。

 仮に米国大統領にトランプ氏が選出されたなら、米国はウクライナとイスラエルへの軍事支援の中核としての役割が増大してしまうのか…

 私的には、今現在 イスラエルに攻め入られてばかりのガザ地区人々の生命の奪われように日々心が痛む思いだ。 
 ウクライナとロシアの戦いも“終わりなきもの”と化してしまっている現状だし…

 そうなると藤原氏が指摘されている通り、ここは何が何でも米国大統領選におけるトランプ大統領の再来は阻止するべきなのであろう。