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(冒頭写真から“お化け屋敷”バージョンで申し訳ございません。 これらウィッグに関しては本文で説明します。)
早速ウィッグの説明をしよう。
私が24年程前に「頭部皮膚癌」を患い、その摘出及び自分の脚からの植皮手術を受けた事実に関しては、既に複数回公開している。
それがために、その後日々ウィッグのお世話になっている事に関しても語った。
24年間でオーダーメイドしたり出来合商品を購入し続け、使用したり使い物にならず押し入れにお蔵入りさせたりしたウィッグの総数は、30本を超えるだろうか。
冒頭写真は比較的最近使用したり、これから使用予定の商品だが。
手前2つがオーダーメイド品。 参考だがその価格は1本数十万円と高額だ! 癌手術直後期からつい最近まで、国内大手カツラメーカーによるこの高額オーダーメイド品に依存してきた。 (総額にして何百万円かをウィッグに費やして来ている。)
一昨年末頃より、既に年金生活者の身である事に鑑みて、“ウィッグ改革”に励み始めた。
通販品を購入する等々の手段で、1本につき数十万円もの出費を抑える努力を施している最中だ。 (後ろ2本がそれらの商品。 ロングヘア物は半年ほど前に購入したが、カットを如何に施すかの結論が未だ出せず放置状態。)
話題が変わるが。
現在高齢者介護施設に暮らす義母も、65歳過ぎた頃よりウィッグ愛好者だ。
義母の場合は決して頭部皮膚癌を患った訳では無く、髪の毛の老化現象を改善する目的でウィッグを愛好し始めた様子だ。
私同様に、国内大手カツラメーカーのオーダーウィッグを愛用してきたようだ。
3ヶ月後に89歳を迎えるその義母が、どうもウィッグの日頃の手入れ能力を失ってしまった様子で、数本あるウィッグのいずれもがヨレヨレ状態だ。 それを見かねた私が、気に入らず未使用の私のウィッグを2本プレゼントした。
義母がそれを心より喜んで、施設内美容室で自分の好きな長さに切りそろえて日々使用してくれていたのだが。
昨日のことだが、それらの1本のシャンプーの仕方を誤ってボロボロにしてしまった… と電話で訴える。
「じゃあ、もう1本を使用したらどうですか?」と言っても耳が遠く電話では伝わらない。 母曰く、「もう1本(オーダーメイドの高額ウィッグ)は美容師さんにシャンプーしてもらって綺麗にしたから、〇子さん(私のこと)に返そうと思うの。」 (要らないからプレゼントしたため返さなくていい、と何度言っても通じない。)
引き続き義母曰く、「もうウィッグ使用はやめようと思うの。 これからはウィッグを被らず、ありのままの婆さんの姿で生きていこうかと思っている。」
認知症を抱えている義母だが、その義母の「声明」にいたく説得力があり、驚くというよりも感動させられた私だ。😭
そう言えば郷里の実母も、白髪染めを今後一切やめてこれからは真っ白な頭で生きていく、と昨年私に宣言したものだ。
まさに年齢を重ねることとは、身繕い能力を喪失しつつ “美” をどんどん手放していくことと実感させられる。😪
この私にも、いつかそんな日が訪れるのであろうか?
なるべくそうならずに、一生に渡って✨“身繕い能力”✨を維持し続けたいものだが。
とりあえず、“コロナ禍”が過ぎ去って今度義母に会える時に、我が不要なウィッグを2本ほど持参してあげようかとも考えているのだが…