26日夜、インド西部の商業都市ムンバイで起きた同時多発テロ事件を受けて、つい先日インド旅行を終えたばかりの私宛に、複数の知人より「少し時期がずれていて何よりだった」等のメール、メッセージを頂戴した。
皆様のお気遣いに心より感謝申し上げます。
私にとっては自分の旅行の時期がずれていたことよりも、つい先だって微笑み合ったあの円らな黒い瞳のインドの人々が生を営む地で動乱が起こった事実自体に、心が痛む思いである。
今回の同時多発テロは、インド最大の商業都市ムンバイ(旧ボンベイ)を狙った大規模な動乱であり、邦人ビジネスマンも含む100人を超える死者と300人以上に上る負傷者を出している。ホテルや鉄道駅、病院、レストラン等人が集まる公共施設ばかりが標的になっているのが今回のテロの特徴のようだ。
ムンバイは世界の外資系企業も集まるインドの経済の中核都市で、現在日系企業も100社余りが事務所を構え270人を超える邦人が住んでいるらしい。
先月私の渡印直前に来日したインドのシン首相と日本の麻生首相との間で、日印の経済連携協定(EPA)の早期妥結に向け協力することで合意したばかりである。日本はニューデリーとムンバイを結ぶ貨物専用鉄道の建設に円借款の供与も約束している。もしもテロが続けばこうした日印間のプロジェクトにも陰りがでることも懸念される。
インドではここのところイスラム系過激派グループによるテロが頻発しているが、今回の事件もイスラム武装集団の関与による犯行であることが示唆されている。
報道によると、インド治安当局は、過去に首都ニューデリーやバンガロールで爆弾テロを起こしているイスラム過激派の「インディアン・ムジャヒディン」と、パキスタンに拠点を置くイスラム武装集団が事件に関与したとみて、背景解明を急いでいる。
現地に立てこもっている犯行グループは地元テレビに対し「インド国内のイスラム兵士の解放を求める。(今回のテロは)イスラム教徒を迫害してきたことへの報復だ」と主張しているらしい。 過去のインドにおいては、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間での宗教闘争も勃発しているのに加えて、貧富の格差の大きいインド人同士の対立も事件の背景に潜んでいそうである。
ただ、今回のテロは過去にインド国内で起きた連続テロとは異質の部分もあるという。今回のテロの場合、ムンバイにある数多くのホテルのうち海外からの宿泊客が多い最高級ホテル2つを選んで襲撃し、さらに犯行グループは米国人と英国人を探していたとの報道もある。
ここまで大規模な同時テロを行なった犯行グループの動機はいま一つ不透明であり、今後の捜査当局による犯行組織の実態や背後関係の徹底的解明が待たれる。
(以上、朝日新聞、読売新聞、産経新聞の報道を参照)
インド旅行出発前に私が想像していたよりもはるかに貧富の格差が激しく、悲しいかな“貧しさ”を実感させられた国、インド。 多宗教が混在する国でもあり、宗教間対立による争いも十分に予想出来る事態ではあった。
そのように複雑な社会情勢の中にあって、旅行者である黄色人種の我々を見つけると純粋な瞳で見つめ微笑み返してくれたあのフレンドリーなインドの人々の表情やしぐさが、今尚私の脳裏に焼き付いている。
文明の歴史や伝統があり自然環境も豊かなインド。そんな大地に生を受けた国民一人ひとりが貧富の格差や宗教の違いを超え、日々懸命に生を営むインドの人々にとって、動乱などまったく無用の存在と願いたいものである。
皆様のお気遣いに心より感謝申し上げます。
私にとっては自分の旅行の時期がずれていたことよりも、つい先だって微笑み合ったあの円らな黒い瞳のインドの人々が生を営む地で動乱が起こった事実自体に、心が痛む思いである。
今回の同時多発テロは、インド最大の商業都市ムンバイ(旧ボンベイ)を狙った大規模な動乱であり、邦人ビジネスマンも含む100人を超える死者と300人以上に上る負傷者を出している。ホテルや鉄道駅、病院、レストラン等人が集まる公共施設ばかりが標的になっているのが今回のテロの特徴のようだ。
ムンバイは世界の外資系企業も集まるインドの経済の中核都市で、現在日系企業も100社余りが事務所を構え270人を超える邦人が住んでいるらしい。
先月私の渡印直前に来日したインドのシン首相と日本の麻生首相との間で、日印の経済連携協定(EPA)の早期妥結に向け協力することで合意したばかりである。日本はニューデリーとムンバイを結ぶ貨物専用鉄道の建設に円借款の供与も約束している。もしもテロが続けばこうした日印間のプロジェクトにも陰りがでることも懸念される。
インドではここのところイスラム系過激派グループによるテロが頻発しているが、今回の事件もイスラム武装集団の関与による犯行であることが示唆されている。
報道によると、インド治安当局は、過去に首都ニューデリーやバンガロールで爆弾テロを起こしているイスラム過激派の「インディアン・ムジャヒディン」と、パキスタンに拠点を置くイスラム武装集団が事件に関与したとみて、背景解明を急いでいる。
現地に立てこもっている犯行グループは地元テレビに対し「インド国内のイスラム兵士の解放を求める。(今回のテロは)イスラム教徒を迫害してきたことへの報復だ」と主張しているらしい。 過去のインドにおいては、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間での宗教闘争も勃発しているのに加えて、貧富の格差の大きいインド人同士の対立も事件の背景に潜んでいそうである。
ただ、今回のテロは過去にインド国内で起きた連続テロとは異質の部分もあるという。今回のテロの場合、ムンバイにある数多くのホテルのうち海外からの宿泊客が多い最高級ホテル2つを選んで襲撃し、さらに犯行グループは米国人と英国人を探していたとの報道もある。
ここまで大規模な同時テロを行なった犯行グループの動機はいま一つ不透明であり、今後の捜査当局による犯行組織の実態や背後関係の徹底的解明が待たれる。
(以上、朝日新聞、読売新聞、産経新聞の報道を参照)
インド旅行出発前に私が想像していたよりもはるかに貧富の格差が激しく、悲しいかな“貧しさ”を実感させられた国、インド。 多宗教が混在する国でもあり、宗教間対立による争いも十分に予想出来る事態ではあった。
そのように複雑な社会情勢の中にあって、旅行者である黄色人種の我々を見つけると純粋な瞳で見つめ微笑み返してくれたあのフレンドリーなインドの人々の表情やしぐさが、今尚私の脳裏に焼き付いている。
文明の歴史や伝統があり自然環境も豊かなインド。そんな大地に生を受けた国民一人ひとりが貧富の格差や宗教の違いを超え、日々懸命に生を営むインドの人々にとって、動乱などまったく無用の存在と願いたいものである。
本来宗教は命を大切にして生きていく為の教えであるべきだと思いますが、最近の多くのテロを考えると宗教者の覇権争いになっている様に思います。
こと宗教に関しては世界一慣用であろうと思われる我が日本国に生まれて本当に良かったと思っています。
私はインドへ行った事はありませんが、情報で知る限りに於いて、インドが抱える諸問題に複雑な想いがします。
本来、宗教は人間の安泰や平和を願うものである筈ですが、宗教的な対立や宗教戦争が起きる事がこの世の現実だとすれば、現実ですが、哀しいです。
何時も犠牲になるのは、日々の生活を懸命に営む多くの人々である事も哀しいです。
歴史はその様な繰り返しだと思う事も哀しいです。
どの様にすれば、何時になったら地球上で争い事が無くなるのかと思わずにはいられません。
どこの企業も、将来の大きな市場としてインドも視野に入りかけた時期の事件で、日本企業の萎縮が恐いです。
貧富の差、宗教解釈の差、真の黒幕の存在等々、我々はインドに何がして上げられるのでしょうか?
インドの日系の工場を建て、従業員としてインド人を雇う事。
労働を対価としてインドにお金を落としていく。
インド人は日系インド工場の製品を買う。
工場が忙しくなればより多くのインド人を雇える。
日本の製造業がやってるインドの支援ですが、今回の事件で2年は実施が遅れる事になろう。
自分達で、自分達の首を絞めた、愚かな事件です。
御免よ左が抜けて・・・俺って確認無しが欠点/kaminari/}
戸頃で インド パキスタンが核爆弾保有国なのは御存知だと思いますが
テロ集団は 何故か附近でウロウロですよね
平和を願うとは・・・ 丸い地球も三角に為った気がします
身体には十分注意してね 運動してる? 足が長いからバレーボール
人数居ないと出来ないか 俺は苦手だよ団体プレー
自分の時間が 減っちゃうじゃん
良い週末に・・・ 楽しんでね
isseiさん、イスラム系過激派というのは、一体何を目指しているのかがまったく不明です。
コメント欄ですのであえて述べますが、政治経済社会において過去から現在に至るまで、世界を好き放題に牛耳りつつ大きな過ちも犯してきている某先進大国を狙うのならば、まだしも理解の余地もあるような気もするのです。
ですが、なぜ後進国(インドの方々には失礼ですが)をも狙うのでしょう。
イスラム教徒は素晴らしい方々がほとんどのはずです。なのに一部の過激派は既に宗教の教えからは遠くかけ離れた思想を持ってしまっていますね。
ガイアさん、インドは想像以上に貧しい国でした。それは私にとりまして悲しい事実でもありました。そんな国でなぜ一部の過激派はこのような動乱を起こすのか?
今回のテロはインド国内における宗教闘争に発端がある可能性もありますが、そういう闘争を離れて、過激派の異常な破壊心理による人間の破滅行動の一端が見てとれて、“貧しい”こと以上にそのような破壊活動に走る人間の性が何とも辛いですね。
ドカドンさん、ありがとうございます。
それでも私はまたインドへ行きたい気持ちは強いのです。日本では今失われようとしている、あの円らな瞳、微笑がとても恋しいのです。
今回のテロはインド国外の過激派による犯行であることも示唆されています。
それにしましても、あれ程貧富の格差のある国でこのような動乱が起こった以上、経済活動はドカドンさんのおっしゃるようにしばらく滞るでしょうね。
末端のボトムアップのためにも経済力を蓄積していかなければいけない国で、このようなテロが起こったことは本当に残念です。
イスラム系過激派は今回インドで5000人以上の死者を出したかったという最新の報道もありますし、どうやら世の中の“破壊”を目指しているようにも思えます。
私も哲学分野に興味のある人間なのですが、我が身を亡ぼしてまでの“破壊の快楽”というのは、私にとってはまだ見ぬ世界の話で今後の研究課題でもあります。
こういう連中が蔓延っているうちは、まさに丸い地球も三角形に形を変えてしまいますよね。
ところで雄ちゃん、私は団体球技のバレーよりも踊るバレエの世界にものすごく興味があるのです。年齢を超えてチャレンジしたいのですが、我が身に刻まれた癌の傷跡のせいでチャレンジできずにいます。
一度、バレエの舞台に立ちたかったなあ~。
(余談を披露し、失礼申し上げました…。)
アフガニスタン、イラクと泥沼の状態です。ここでインドに過激派を送り込み、某国に手出しをさせないようにしているものと考えられます。一気に戦線を拡大させて介入を出来なくしているのです。某国の戦力は著しく低下しており、新たな介入は殆ど無理です。北朝鮮問題で露呈してしまいました。
「我が身を亡ぼしてまで」の話ですが、我が子を奪われたら、若しかしてそうなるのかも知れません。どん尻のコメント、どなたも読みませんので放置して下さい。手足が長いからバレーにピッタリなんですが。アン デュー トワ 健康法だと思えば宜しいかと。
某国の後進国をはじめ他国への介入は今後低下してゆくべきとも思うのですが、それにしても過激派の動きは幼稚でもあり、それで某国が手出しできなくなるとも思えないところが辛いですね…。
isseiさん、私のブログはバックナンバーにも結構コメントをいただいてますので、コメント欄とて手が抜けないのですよ。
バレエに関しましては、子どもが通っているバレエ教室の先生からも(私の長い手足を見込まれて???冗談です…)勧められたのですが、どうしても私が抱えている身体的事情(頭の傷跡)で、普段のレッスンも困難なため断念しています。
その分、バレエ観賞を子どもと楽しんでおります。